“連覇”への意識聞かれてポカン「私、変わってるんです…」 岩井千怜が1差2位で最終日へ

<ダイキンオーキッドレディス 3日目◇8日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6610ヤード・パー72>

「まったく思わないんですよね。私、変わってるんです。むしろ忘れてるくらいで」
これは、ディフェンディングチャンピオンの岩井千怜が『連覇への意識』について聞かれた時の答えだ。首位に立つ菅楓華と1打差のトータル4アンダー・2位につけながら、いい意味で力みはない。

3日目も「70」と伸ばしながら、少しモヤモヤを残した。予選ラウンドのような厳しいコンディションではなく、穏やかで過ごしやすい天候だったが、思ったようにスコアを伸ばせない。

「ピンポジションが傾斜にかかっているところが多くて、上りと横から打つパットの難易度に差がありました」。例えば、連続バーディ後に迎えた7番パー5では、3打目のアプローチをピン手前1メートルに寄せる技術を見せたが、そこからまさかの3パットでボギーを叩いた。「あれはミスヒットかなって思います。ラインは読めたけど左に出た」というが、ここもシビアな傾斜に切られたカップを狙うホールだった。

果敢にピンを狙った結果、下りや大きく切れるラインが残ってしまった一日。優勝がかかるラスト18ホールのカギについては、「ピンポジションが際どいと思うので、いかに上りのパットが残るように攻められるか」という点を挙げる。

連覇への意識は薄いが、優勝への気持ちは当然ある。「もちろん勝ちたい。でも、その気持ちが先走ると、今週は外してはいけない場所に外してしまう。それを抑えた方がいい」と自ら手綱を握り、冷静に歩みを進めていく。

マネジメント会社が、中国で行われている米女子ツアー「ブルーベイLPGA」の締め切り期間を間違え、「エントリーミス」によって出場が決まった今大会。それでも、「悔しいですけど、今はこっちに切り替えている」と、もちろん全力を尽くしていく。

取材中に、中国で竹田麗央が首位に立っていることを聞くと、「え? 1位ですか? すごーい!」と拍手。しかし、映像やスコア速報などは「習慣で」見ていないそうで、これについても「(自分が)変わってるんですかね」と笑う。

「最終組は緊張します」と、いい状態で迎える最終日。この自然体が、2023、24年の「RKB×三井松島レディス」に続く連覇へと導くのか?(文・間宮輝憲)

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