「ヤバい、どうしよう…」から出場権獲得 19歳・伊藤二花が米下部挑戦を決めたきっかけ

<セントラル・フロリダ選手権 事前情報◇26日◇ウィンターヘイブンCC(米フロリダ州)◇6572ヤード・パー72>

19歳にとっては大きな選択だった。2005年生まれの伊藤二花(にか)は今年、米下部エプソン・ツアーを主戦場にすることを決めた。
世界アマチュア競技で活躍していたが、麗澤高3年時に初めて受験した日本女子プロゴルフ協会のプロテストは2次で敗退。2度目だった昨年は国内ツアー3試合に出場したうち、ローアマチュアに2度も輝いたが、プロテストはまさかの1次で敗退した。

「ヤバい、どうしよう…」。家族とともにいろんなツアーや試合を調べて、米1次予選会の締め切りが1週間後に迫っていることを見つけた。前のめりの性格だというが、このときばかりはエントリーに少しためらいがあったという。それでも、「『やってみるか』と。大きな決断でした」と挑戦することを決めた。

惜しくも最終予選会には出場できず、2次で敗退したが、最終日の15番から3連続バーディを奪って、エプソン・ツアーの出場優先順位をぐんと上げた。「あれがなかったら、今週出られてなかったかもしれないですよね」と笑いながら回顧する。

「賞金を稼ぎたい」と昨年12月にアマチュア資格を放棄し、プロ1年目のエプソンルーキーとして米国に乗り込んだ。もちろん、LPGAへの夢はかねてあったが、「エプソンからになるとは去年のプロテストが始まるまでは考えていなかった」。ここで大きな一歩目を踏み出すことになった。

「いまはすごい楽しみ。みんな上手なので見ているだけでも勉強になる。厄介なラフをどうやって打ったらいいかなとか、新しいことを考えられるのがうれしいし、楽しいです」。期待に胸を膨らませながら、大きな“花”を咲かせるプロ生活がスタートする。(文・笠井あかり)

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