逆転賞金王へ“黄信号” 石川遼は出遅れ3オーバー「ここからしっかりと追い上げたい」

<ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日◇28日◇東京よみうりCC(東京都)◇7002ヤード・パー70>

2015、19年大会で優勝しており、現在賞金ランキング6位(今季2勝)の石川遼は今週“逆転賞金王”の可能性が残った大会。開催前は「間に合わなかった」と消極的に話していたが、毎試合で優勝を狙うことは変わらない。そのなか、初日は1バーディ・4ボギーの「73」とスコアを伸ばすことができず、3オーバー・24位タイの出遅れとなった。
「ショットはそこまで悪くない」と状態が悪いわけではないが、なかなか噛み合うことができず、「長い一日をかけて戻そうと思ったけど戻すことができなかった」と唇を噛みしめる。しかし、気持ちは前向きに持っている。「こういうこともあると思うので、仕方ないと思う。まだまだここからだと思うので、自分がしっかりと追い上げていけばいいだけかなと思います」と切り替えた。

この日は正午あたりから風が吹き始め、だれもが対応に苦しんだ。アンダーパーでラウンドした選手は30人のうちたったの11人。「やっぱ難しかったですね。風もだいぶ吹きましたし、グリーンも当然難しいので、グリーン捉えるのが難しいことも結構ありましたし、特に11、17、18番がアゲンストだったので、そこは非常に難しい風向きだった」とリーダーボードを見ても、難コンディションだったのがわかる。

ロースタートとはなったが、予選カットのない今大会は残り3日間でスコアを伸ばして順位を駆け上がるチャンスがある。2日目に向けて、取材対応後の練習では「全体的にやっていきたい。ショットは徐々に先週よりは良くできているかなと思うので、ここからさらによくできるように、まずはショット」と調整を進めていく。

さらに「試合が始まってからの課題がけっこう多いので、しっかりと課題に向き合っていきたい」とスコアメイクも徹底していく。大会2勝の歴代覇者として意地を見せたい。(文・高木彩音)

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