連続ノーボギー途絶える 石川遼はホールアウト後に涙「悔しくてたまらない」

<カシオワールドオープン 最終日◇24日◇Kochi黒潮カントリークラブ (高知県)◇7350ヤード・パー72>

首位と1打差の3位タイからスタートした大会ホストの石川遼。ここまでノーボギーのゴルフを続けていたが、最終ラウンドでは4つのボギーを叩いてスコアを伸ばせず。トータル11アンダーで優勝を逃し、ホールアウト後には悔し涙を流した。
取材に応じた石川だったが、涙が止まらず言葉を紡ぐのも難しい様子だった。声を震わせながら、「自分のゴルフができなかった。すべて自分の責任」と、今の心境を絞り出した。

スタート1番は距離の短いセカンドショットでグリーンを外してパー発進。続く2番のパー3ではアゴの高いバンカーに捕まり、今週初のボギーを叩いた。その後も6番でバーディを奪ったものの、8番でボギーを喫して前半「38」。後半出だし10番でスコアを1つ伸ばしたが、直後の11番で再びボギーと流れをつかめない。15番と18番でバーディを奪ったものの、首位の背中は遠かった。

「朝一からひどかった。ペースをつかめず悔しい」。例年、伸ばし合いの展開になる大会のため、今週は「ボギーを打たない」ことを目標に掲げていた石川。それを最終日まで有言実行していただけに、この結果は受け入れがたいものだ。さらに、「今週はいい感じでパーオンもできていて、ロングパットも入っていた中で、(きょうは)ティショットのミスが出てしまった」と、好調を持続できなかった悔しさをにじませた。

強い風が吹く難しいコンディションの中でのプレーだったが、「自分で難しくしてしまった」と言い訳をすることはなかった。3日目も同様の条件だったため、「想定しておかないといけなかった。いいマネジメントができなくなる可能性もあるので、落ち着いてやるべきだった」と振り返った。

ホストプロとして、悲願の大会初優勝はまたしてもお預けとなった。次週は最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が控える。「ショットやスイングは、先週より良くなっているし、いい材料もある。来週に向けていい課題が見つかった。悔しくてたまらないですが、『やってやろう』という気持ちです」。この借りは最終戦で返すつもりだ。(文・齊藤啓介)

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