メジャー史上初の偉業達成 “大谷翔平”の活躍に思うこと「夢を抱かせている」【原田香里のゴルフ未来会議】

ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。『暑さ、寒さも彼岸まで』というように、ようやく秋らしい虫の声が聞こえるようになってきました。一方で、台風を始めとする気象の暴れっぷりは収まらず、北陸では豪雨による大きな被害がありました。新年早々の大地震に続いて被災されたみなさんに心からお見舞い申し上げます。
さて、今週はスポーツの世界のスーパースターについてお話したいと思います。と言えば、最初に思い浮かぶのはやはりロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平さんでしょう。今季、ホームラン50本、盗塁50個の“50-50(フィフティー・フィフティー)”をメジャー史上初めて達成したことは、みなさんご存じのとおりです。

しかもホームラン48本、盗塁49個で臨んだマイアミ・マーリンズとの試合がすごかった。まず50個目の盗塁を決め、続けて51個目のスチールにも成功。その後、3打席連続でホームランを放ち、あっさり50-50を成し遂げたばかりか、通過点にしてしまったのです。その後も活躍は続き、今シーズンは54-59という記録を打ち立てました。素晴らしい!

こんなふうに書いている私ですが、決してMLBに詳しいわけではありません。時差のあるアメリカの試合をテレビでじっくり見られる機会も少なく、スポーツニュースでその活躍を知ることがほとんどです。それでも、ここまでは知っています。これこそが、大谷さんがスーパースターであることの証明でしょう。

50号本塁打記念ボールをオークションにかけた男性に対し「奪われた」という人が訴訟を起こすほどの大騒ぎ。大谷さん本人のプレーだけでなく、その一挙手一投足すべてがニュースになり、野球ファンでなくてもそれが耳に入るのです。

ゴルフの世界でスーパースターと言えば、まず、アーノルド・パーマーさんやジャック・ニクラウスさん。お二人がいたからこそ、アメリカのツアーはこれほど大きくなったと言われています。そのだいぶあとで現れたのがタイガー・ウッズ。現在、さらに米ツアーが大きくなったのは、彼に負うところが大きいはずです。

日本では“AON”と呼ばれる青木功さん、尾崎将司さん、中嶋常幸さんの時代が長く続き、松山英樹さん、石川遼さんがその背中を追っています。女子では、アメリカのナンシー・ロペスさん、そこで活躍した日本の岡本綾子さん、樋口久子さん。宮里藍さんのあとに続こうとたくさんの選手たちが頑張っています。

どのスポーツにおいても、ファンが目にするのは、スーパースターの華やかな舞台での活躍ですが、それを生み出しているのはとてつもない努力の積み重ねです。大谷さんはほかの誰よりも野球を楽しんでいるように見えます。でも、その裏には苦しい練習があり、常に結果を求められる重圧があるのは言うまでもありません。

野球、ゴルフ、サッカーとさまざまなスポーツで世界の舞台で花開いている日本の選手はどんどん増えています。その姿が、子どもたちに夢を抱かせ、そこに向かって歩み出す大きな力になるのはまちがいありません。

スポーツを普及させるためにはスーパースターが必要だ、とよく言われますが、それほど単純なことではないと私は思っています。それでも、すごい選手が活躍し、そのスポーツを楽しむ姿が、人々に与える影響はとてつもなく大きなものではないでしょうか。

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