父から『あきらめんな!』のLINE 中野麟太朗に芽生える“自立心”「そろそろ親離れを」

<フジサンケイクラシック 3日目◇31日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>

昨年大会でローアマチュアを獲得した中野麟太朗(早大3年)。第2ラウンドは4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「70」をマークした。トータル2オーバー・暫定42位でプレーを終えた。
きのう30日、スタートの10番でいきなりダブルボギー。きょうは12番のグリーンからプレーを再開したが、3パットのボギー。さらに、14番パー5では池につかまりボギーを喫した。「かなりショックでした。すぐに切り替えることはできなかった」。

予選カットラインがちらつくなか、その後はパーでしのぎ続けた。すると、後半の6番パー5でバーディを奪取し、8番まで3連続バーディを奪取。“底力”を見せた。「すごくメンタルにくるラウンドだった。でも、プロのトーナメントで初めて予選通過圏外から戻ってくることができたので良かったです」と収穫も多かった。

昨年は3日目まで父・恵太さんがキャディを務めたが、「父はもう体力の限界で…」。今年は初めから早大ゴルフ部の1年先輩に依頼した。恵太さんは「リンリンパパとリンリンのブログ」で日常をつづるなど、息子の応援に余念がない。きのうは高速道路が通行止めになった影響でコースに来ることができなかったが、きょうは現地に駆けつけた。

「きのうは10番でダブルボギースタートだったので、『あきらめんな!』とLINEがきた。あきらめないことは当然だし、そろそろ“親離れ”したいなと。『一人でもゴルフができるんだぞ』と分からせてあげたい」。今年21歳になる青年に、自立心が芽生えている。

今年最大の目標は、10月に行われる「アジアパシフィックアマチュア選手権」(静岡県、太平洋クラブ御殿場コース)で優勝し、来年の「マスターズ」に出場すること。その夢をかなえるためにも、2年連続となるローアマを獲得し、弾みをつけたい。(文・神吉孝昌)

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