お手製“ガイド”が「生きた」 河本結は耐えるゴルフで1オーバー

<AIG女子オープン 初日◇22日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>

今季メジャー最終戦の初日はピンフラッグが傾くほどの強風が吹き、難しいコンディションとなった。前週に出場が決まった河本結は2バーディ・3ボギーの「73」。1オーバー・32位タイで滑り出した。
「もうちょっとスコアを出せたかな」と余力を感じながらのホールアウト。朝から吹いた猛烈な風が午後には少し落ち着き、午前組がスコアを落とすなか、午後組の河本にとってはチャンスだった。スタート10番でバーディ先行させると、11番はボギーだったものの、12番ですぐさまバーディを奪い、しばらく1アンダーをキープ。リーダーボードの上位に位置していた。

しかし、「横風で想定外のポットバンカーに入っちゃったりして、もうちょっとかみ合えばという感じですね」と以降は長めのパーパットを沈めるなど耐えるゴルフが続いた。「基本ずっと吹いていたんですけど、方向によって強さが変わっていたのでそのジャッジが下手だった」とラウンドを振り返った。さらに「フェーダーなんで左風はフォローとして読んでいかないといけない」という気づきもあった。

とはいえ、風は弱まりつつあったが難コンディションには変わりなく、多くの選手がスコアを落とす中、1オーバーに留めた。それには“ある”入念な準備があった。試合前のルーティンとして、初日のピン位置、風などをヤーデージブックに書き込み、30分から1時間ほどかけて自分なりのコースガイドを作っている。「オッケーなところはどこか、グリーンで安全なところ、初日は午後1時21分スタートだったので1時から西南西の風というのを書いたりしている」。その効果については「生きていました」と“参考書”のような存在だ。

さらに、今週に向けてクラブも若干の変更がある。ウェッジはバウンスを少な目のものに変え、5番ユーティリティ(PARADYM Ai SMOKE)を以前バッグインしていた4番ユーティリティ(XR OS)にチェンジ。理由は「こっちの方が吹けあがらないから」と風の強いリンクスへの対応策であった。長く使っていたということもあり、フェースには打球痕が刻まれていた。

こうして、河本の“聖地”の戦いがスタート。2日目に向けては「風の当て方、乗せ方にすごい手応えを感じていたからそれをもうちょっと生かして、セカンドショットを打っていければいいなと思います。パターはグリーンがボコボコなので、ちょっと運もある。しっかり狙ったところに打っていくこと。とにかく近い距離でバーディパットを打てるようセカンドショットをしていくことが大事」と道筋を立てた。もちろん、きょうのラウンドを復習し、再び“マイコースガイド”に上書きをしていく。(文・齊藤啓介)

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