
<Sansan KBCオーガスタ 初日◇22日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7274ヤード・パー72>
灼熱の芥屋戦が開幕した。日差しが強いなか“東京プリン”の『ゴルフ道』という渋い曲で登場した岩崎亜久竜。2イーグル・4バーディの「64」をマークし、暫定ながら単独トップと好スタートを切っている。
「全体的によかった」一日のなかで、納得のいった内容は「ティショットでトラブルがなかったのと、いつもコーライで入っていなかったパットがいい感じにタッチも合った」とフェアウェイをキープしたのは8回ながら大きなトラブルにつながらず、パーオンは14回。ラフからのショットでグリーンを外したホールでもしっかりとパーセーブし、18ホールをボギーなしにまとめた。
もともとコーライグリーンには苦手意識ももっていたが、「あまり目を気にせずにエイムポイントだけやっていたのがよかったです」と湯本開史キャディとラインの読み方を事前に決めて、見た目ではなく足で感じた傾斜だけを頼りにしたことが好スコアへとつながり、同コースでは自身のベストスコア更新。情報量を少なくすることで、迷いなくパッティングすることができたのがスコアにつながった。
この日は6番パー5(543ヤード)で24ヤードの3打目をチップイン、13番パー5(534ヤード)で224ヤードの2打目を6番アイアンでピン4メートルにつけて1パットで決めるなど、2つのイーグル奪取に成功。一日で2イーグルは今季初で、これには「めちゃくちゃうれしいです!」とインタビューの場では笑顔がはじけた。実際のイーグルダッシュ場面では「心のなかでガッツポーズしていました」と平常心を保つためにも表には出さず、心の内でよろこんでいたという。
最終18番では「ティショットとサードショットがそんなによくなかったんですけど、7メートルくらいが入ってくれたのがラッキーでした」とバーディフィニッシュ。最後までパッティングが光った。
2日目は12時45分と気温が高い時間帯のスタート。「暑いので熱中症に気をつけて、きょう悪かったところもちゃんと修正して、明日からも同じようにいきたいです」。すぐさま練習グリーンに向かい湯本キャディと念入りにパッティングのストローク確認を行なった。このままでいけば今季初の単独首位スタート。「まだ残り3日間あるのでそこまで意識せずに」と気負わずに、自分らしいプレーに集中していく。(文・高木彩音)