深く刺さりがちな左足上がり 桑木志帆は“超ワイド”スタンスで砂を薄く取る!【女子プロの寄せ技】

女子プロのリカバリー率は約6割。つまりパーオンしなくても、半分以上の確率でパーセーブしている。そのテクニックを連続写真から学ぶ。今回取り上げるのは、桑木志帆の左足上がりのバンカーショット。ウェッジが深く刺さってショートしがちなライで、砂を薄く取るポイントとは? プロコーチの石井忍が解説する。

典型的な左足上がりのバンカー。とてもワイルドな打ち方でいいですね。写真だけを見ると、すごく難しい打ち方に見えるかもしれませんが、プロにとってはフラットなライよりも左足上がりの方が、ボールが上がるので楽なんです。

気を付けたいのは、なるべく左右の体重移動を抑えること。だから桑木さんのようなワイドスタンスがいい。ここまでスタンスを広くすると、体重移動したくても砂の中ではできません。アマチュアはなかなか広くできないので、「この写真くらい広げて」というのは参考になりますね。

さらに、右手の人差し指と親指がシャフトにかかるくらい短く持つのもオススメ。ヘッドの落としどころが安定します。ボール1個分手前くらいにヘッドを入れ、体重移動を抑えて傾斜通りに振れば、ヘッドが潜りすぎずに砂が薄く取れて、ボールが上がってくれます。

■桑木志帆
くわき・しほ/2003年1月生まれ、岡山県出身。昨季のサンドセーブ率50.56%で全体11位だった。今年6月の「資生堂レディス」で悲願のツアー初優勝を達成。奇しくも19年の第1回大会を制したのが、桑木が憧れている同郷の先輩の渋野日向子で、どちらの優勝もプロキャディの門田実氏がバッグを担いでいた。大和ハウス工業所属。

■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。

◇ ◇ ◇

●苦手な人が多いバンカーショット。寄せるどころか一発で出ないこともしばしば。関連記事の『バンカーの新セオリー!? 岩井千怜はスクエアスタンスでインから下ろす』では、岩井千怜の従来のセオリーとは違うバンカーショットを解説している。

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