ジャック・ニクラスに並ぶ逸材 米レギュラー最終戦5位の20歳アマ、ルーク・クラントンってどんな選手?

米国男子ツアーのレギュラー最終戦「ウィンダム選手権」を5位で終えた20歳のアマチュア、ルーク・クラントン(米国)。大会を終えた翌日の12日には、ミネソタ州のヘーゼルティン・ナショナルGCで行われている「全米アマ」に出場し、ストロークプレーの初日は「69」の1アンダー・49位につけた。
フロリダ出身で、フロリダ州立大の3年生。最終予選会から出場権を得たパインハーストでの「全米オープン」を41位で終えると、6月「ロケット・モーゲージ・クラシック」は10位、7月「ジョン・ディア・クラシック」では2位に入った。

そしてウィンダム選手権を5位で終え、アマチュアが米国男子ツアーでシーズン3度のトップ10入りを果たすのは、1961年のジャック・ニクラス(米国)以来という、とてつもない記録を達成した。

悪天候に見舞われたウィンダム選手権は初日が中止となり、クラントンは日曜日の早朝6時50分から第2ラウンドを再開させて予選を通過。午前7時50分からスタートした第3ラウンドで「62」をマークして急浮上すると、最終ラウンドは「69」でプレー。優勝したアーロン・ライ(イングランド)には4打及ばなかったが、トップ10入りの快挙となった。

「一日39ホールはさすがに疲れた」と、35度を超える猛暑下での長丁場には弱音も吐いたが、「でも(疲れは)体だけ。精神的にはまだいける。最後まで良い集中力だった」と胸を張った。

5位を祝う暇もなく、ノースカロライナ州からミネソタ州まですぐに移動。1100マイル(約1770キロ)を「プライベートジェット」で移動した。「高かった…。でも仕方がない」と笑い、アマチュア世界No.1の舞台を迎えている。

今季はアマチュアの活躍が目立つ。1月にはニック・ダンラップ(米国)が「ザ・アメリカンエキスプレス」で史上最年少アマチュアVを果たしてプロ転向した。ただ、クラントンにとっては「僕はまだアマチュア。今週の全米アマが最も大事な試合」と話している。

全米アマには312人が出場し、ストロークプレーの予選2日間を終えて上位64人がマッチプレーに進出する。(文・武川玲子=米国在住)

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