母国の大声援を力に C・ビュティエが単独トップ発進「天にも昇る気持ち…」

<パリ五輪 初日◇7日◇ル・ゴルフナショナル(フランス)◇6374ヤード・パー72>

フランス国旗を振るギャラリーが歓喜した。母国ファンの大声援を受けたセリーヌ・ビュティエはプレッシャーをものともせずに8バーディ・1ボギー「65」をマーク。2位に3打差の7アンダー・単独トップに立つと「天にも昇る気持ち…」と大興奮した。

3番パー5で17メートルに2オンさせてバーディ先行。「きょうは本当にパットがよく決まってくれた」。5番、6番は6メートル前後を沈めて、10番からも再び2連続バーディを奪った。

唯一のボギーはティショットをバンカーに入れた12番だけ。16番パー3でのチップインを含む圧巻3連続バーディを披露し、迎えた池越えの難しい18番パー5では1.2メートルのパーパットをしっかり沈めると大歓声。「セーリーヌ! チャ・チャ・チャ!」とグリーンは拍手喝采に包まれた。

ビュティエを支えたのは「母国の人をがっかりさせたくない」という思いだったという。

昨年7月、フランスで行われた「アムンディ・エビアン選手権」で初メジャー制覇。開催コースのエビアン・リゾートCCは大熱狂し、フランス国内で大きく取り上げられた。「こんなにたくさん声援をもらえると思わなかった」と驚きを隠せなかった。

五輪開催コースのル・ゴルフナショナルだが、実はビュティエにとってはホームコース。フランスのナショナルチームメンバーとして、同コースで腕を磨いた。攻め方は知り尽くしている。「きょうはグリーン上で少しアグレッシブに攻めたのがうまくいった。グリーンのスピードがまちまちで、ラインに乗ってもショートしたり、オーバーしたりするところもあったが、とてもいい感覚だった」とパッティングの冴えを好スコアに繋げた。

先週は同コースで開かれた男子ゴルフ競技を観戦。「フランス代表のビクトル・ペレズ選手が大歓声を受けるのを見てすごく興奮した。私も同じように応援されてうれしい。この勢いがあと数日続いて欲しい」。30歳は再び母国での勝利を目指す。(文・武川玲子=米国在住)

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