2位にソレンスタムら…5打差首位も「差はないものとして」 山本薫里が日本人最終日最終組でメジャーVへ

<全米シニア女子オープン 3日目◇3日◇フォックス・チャペルGC(米ペンシルベニア州)◇5689ヤード・パー71>

現在、日本で下部のステップ・アップ・ツアー、そして45歳以上を対象にしたレジェンズツアーを主戦場にする50歳の山本薫里が、偉業達成へ着実に歩みを進めている。第3ラウンドは2バーディ・3ボギーの「72」と1つ落としたものの、2位に5打差をつけるトータル7アンダーの単独首位で最終日に向かう。

11番まで3つのボギーのみ。「きょうはすごく苦しいラウンドで、ガマンのゴルフ。私のなかではいつも通りですけど、チャンスが来てもなかなか入らず」。“全米”が冠された大会で、とにかく歯を食いしばった。

第3ラウンドも途中3時間中断するなど、雨がコンディションを難しくしている大会。「(グリーンが)重くなると頭で分かっていても、なかなか打ち切れなかった。(8番の)3パットは打ち切れないのが続いたことで、『今度こそ(しっかり)打つぞ』と思ったらオーバーしてしまって。その返しはショートと、しばらく合わなかった」。それでも第1、第2ラウンドで記録した「67」の貯金を有効に生かし、“一人旅”を続けている。

12番パー4で、待望のバーディがやってきた。「セカンドがスーパーショットでした。短め(の番手)でしっかり打ったら上からドンといって…ヨシっ!って(笑)」。そこからはパーを拾い続け、最終18番をバーディ締め。リードを広げることに成功した。

5打差つけているとはいえ、2位には米通算72勝のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)や、同31勝のジュリ・インクスター(米国)という実力者が続いている。またそこには同じ日本勢の久保樹乃(みきの)もいる。「差はないものとして、あす頑張りたいと思います」。決して慢心はできない。

レジェンズツアーでは2019年と22年に2勝ずつの通算4勝を挙げているが、レギュラーツアーでの勝利はゼロという選手が、“シニア世界一”に手をかけようとしている。スマートフォンは「LINEがずっと“ブブブ”って鳴ってます」と、忙しく日本からのメッセージを届けている状態だ。

プレッシャーがかかる一日も、「今まで通り」とやることに変わりはない。苦しい時間も「必ず(バーディが)来る、必ず来ると自分に言い聞かせて頑張った」と信じ抜いて奪った最後のバーディ。最終日最終組は山本と久保の日本人コンビで、現地時間午後0時55分(日本時間5日午前1時55分)にティオフする。最後まで自分のことを信じて、ビッグタイトルを日本に持ち帰りたい。

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