パリ五輪派遣を却下されたオランダ代表選手 裁判所へ訴え勝利「五輪が再び色づいた」

五輪ランキングに基づき「パリ五輪」オランダ代表に選出されたヨースト・ルーテンが、パリ五輪出場をめぐる裁判で勝利した。
世界ランキング147位(選出当時)で出場資格を得たが、オランダゴルフ連盟が独自に設けている五輪選考基準「現実的にトップ8に入れる可能性がある選手を派遣する」に満たさず。女子のアン・バン・ダムだけが派遣され、ルーテンと同242位のダリウス・バン・ドリエル、女子同302位のデウィ・ウェーバーの派遣を見送ると決定していた。

ルーテンは出場を認めるよう裁判所に訴えを提出。裁判官は、オランダの委員会が直ちにルーテンをパリ五輪選手として競技に登録しなければ罰金を科す、という判決を下した。

ルーテンは自身のSNSに黒い五輪マークを投稿していたが、「裁判所が認めてくれた。五輪が再び色づいた」とカラーとなった五輪マークをアップした。バン・ドリエルとウェーバーの派遣については明らかにされていない。

38歳のルーテンはDPワールド(欧州)ツアーで6勝。16年「リオ五輪」にも出場し27位だった。東京五輪で銀メダルを獲得したスロバキア代表ローリー・サバティーニは当時世界ランキング161位、プレーオフのすえ銅メダルだった台湾代表C.T.パンは181位だった。(文・武川玲子=米国在住)

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