「できなかったときの罰が大きい」 石川遼が痛感した“3ヤードの差”

<全米オープン 2日目◇14日◇パインハースト・リゾートNo.2(米ノースカロライナ州)◇7548ヤード・パー70>

実測194ヤードの最終9番パー3。同組のセルヒオ・ガルシア(スペイン)は手前3.5メートルにつけ、フランチェスコ・モリナリ(イタリア)はビックリのエース達成と好ショットを繰り出したなか、石川遼の球は「3ヤード」足りずに、グリーンの下り傾斜で戻されて花道まで落ちた。
日本ツアーと比較すれば、やはりミスの許容範囲は格段に違う。「普段、自分がいかに(狙いを)もう少し広く、なんとなくぼやっと見ちゃってたんだなと。トップの選手たちを見ていると、僕が打ちたいところに打っている」。日本では、200ヤードのショットで狙いより数ヤード手前に落ちても、結果が良ければ「ラッキー、ちょっとハッピー」に感じられる。だが、ここではそれが「命取り」。“誤差3ヤード”に収めないといけない、そんな精度の高さが要求される。

このようなメジャー大会、特にこのパインハーストでは、「自分が決めたことができなかったときの罰が大きい」とほんの少しのミスが大きなスコアロスにつながる。「ユーティリティの精度をもっとあげなきゃなと薄々思っていたけれど、それが濃くなった」。2日間で実感し、これが帰国後に求めていく指標となる。

それでも、2日目は2バーディ・4ボギーの「72」でプレー。前半のインコースでは3連続ボギーを喫したが、後半のアウトはイーブンパーにまとめることができただけに、初日「76」を叩いたことが悔やまれる。「とにかく悔しい初日だった。きょうのプレーに関しては、いくつかミスがあったけれど、練習してきてることや持っていることで勝負はできていた」。初日に8回だったフェアウェイキープは11回まで回復した。

先週の日本ツアー「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」ではプレーオフの末2位。調子が悪くないと感じていただけに、このような結果に終わってしまったことが残念。「根拠のある自信を持てるような状態で来ることが大事ですね」。これから取り組むべき課題が、より明確になった。(文・笠井あかり)

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