「だまってラウンドは寂しいじゃないですか」 笹生優花が渋野日向子とのラウンドで見せた“オン・オフ”

<ショップライトLPGAクラシック 初日◇7日◇シービューGCベイC(ニュージャージー州)◇6197ヤード・パー71>

今年の全米女子オープン覇者として迎える3日間大会の初日を、笹生優花は2アンダー・51位タイで滑り出した。
その全米を2位で終えた渋野日向子とのラウンドは、午前組の10番から出たが、いきなりスタートホールで大きく左に出たショットが隣のホールに落ちた。しかしここは、高く上げたボールでグリーンをとらえ、パーオンに成功。きっちりとパーで滑り出した。

「大きなミスはなかったですし、ちゃんとリカバリーができてよかった」。この言葉にあるようにショットでミスが出ても、しっかりとその後のプレーでカバーしていった。最終9番パー5も、ツーオンを狙った2打目が、グリーン右に茂っているフェスキューのなかに飛び込むことに。それでも3打目を力ずくで出すと、寄せてパーをセーブした。

クセが強いポアナ芝のグリーンでは、ボールが跳ね、パットが思い通りの結果にならないこともしばしば。ただそこも「なかなか入らないので期待しているわけでもないし、結果的に近くまで寄せられれば」という気持ちで歩みを進めた。

日頃から仲がいい渋野とのラウンドについては、「楽しいのはいつも通り」と時折、笑い声も聞こえる時間になった。「歩いている間も、ずっと集中していると疲れるし、気を抜いているわけではないです。4時間も5時間もだまってラウンドするのは寂しいじゃないですか」。笑顔のあとでも、前述したようなアプローチなどプレーではしっかりと魅せる。コース内でもスイッチのオン・オフをうまく使い、しかるべき時に最大の集中力が発揮している様子がうかがえる。

51位といっても、伸ばしあいの混戦状態。4アンダーグループが17位タイなど、少し伸ばせば上位をうかがえる位置だ。大きな注目を集めるが、「自分がやることに集中して。特に大きく変わったものはありません」と自然体を貫いていく。「(3日間大会といっても)予選は2日間あるし、あしたしっかりプレーしてまずは予選通過できるように頑張りたい」。あすも渋野とともに、午後組のタフなコンディションで、迫力あるプレーを見せたい。(文・間宮輝憲)

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