史上16人目の全米2勝目へ 笹生優花は拍手喝采“神技ロブ”に「運もあった」

<全米女子オープン 3日目◇1日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70>

笹生優花が、2020年以来となる全米2勝目へ向けて3打差の5位で最終日を迎える。それでも「あすも何も変えず、一打一打集中して楽しいゴルフができればと思います」と、クールな表情はいつもと変わらない。
トータル2アンダー。わずか5人しかいないアンダーパーグループに名を連ねるひとりだ。この難コースでは出入りの激しいゴルフを強いられているが、3日目は4バーディ・3ボギー。しっかりとスコアをまとめた。

終盤には大きな見せ場も。ティショットを右のラフに外した17番パー3の2打目は、およそ20ヤード先、ショートサイドに切られたピンをバンカー越えで狙うアプローチが残った。だが、そこは全米女王。これを高くフワリと上げたロブショットで1メートル以内に寄せると、ギャラリーから拍手喝采を浴びた。「運もあった。近寄って良かったなと思います」。しぶとくパーを拾った。

この日のベストタイとなる「66」を記録し、首位のひとりに浮上したミンジー・リー(オーストラリア)とのラウンドは「楽しかった」と振り返る。3組前には、こちらも「66」を出した渋野日向子がホールアウトしていたのだが、笹生との優勝争いについて聞かれると、「なるべくして(その位置に)いる人。私も頑張ります」と笑顔で回答。日頃から仲がいい2人での優勝争いを待ちわびる。

笹生は「先を見るより今が大事。一打一打集中して、チャンスが来れば」という姿勢を貫く。最終日は、トータル1オーバーで6位につける小祝さくらとの同組も実現した。あす、史上16人目となる全米女子オープン2勝目へと向かっていく。(文・間宮輝憲)

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