
<ヨネックスレディス 事前情報◇29日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6339ヤード・パー72>
QTランキング41位で今季初めてレギュラーツアーに本格参戦している24歳の須江唯加。しかし、41位というランクはすべての試合に出場ができる保障をされている訳ではなく、出場権がない試合ではウェイティングとして待機を余儀なくされる場合がある。
3月の「アクサレディス」では、出場登録が締め切りとなる3時間30分前。4月の「KKT杯バンテリンレディス」ではティオフ予定時間の10分前に出場が決まる“ドタバタ出場”を経験している。「もちろん安心して全部の試合に出られる順位にいたいですけど、この順位だからこそ経験できることもあるので。毎週やりがいはあります」と充実した顔で話す。
6月14日開幕の「ニチレイレディス」終了後に第1回リランキングが実施される。これはQTなどで決まった開幕時の出場優先順位をシーズン途中に入れ替える、というもの。“現時点で調子のいい選手がより多くの試合に出場できるように”することが目的となる。メルセデス・ポイントをベースに順位付けされたランキングによって決まり、上位30位付近までが中盤戦のほとんどの試合に出場できる目安となる。
暫定のリランキングでは44位につけている。現段階では翌週の「宮里藍 サントリーレディス」の出場権は確保しているものの、2週間後のニチレイレディスの出場権を持たない須江にとって、今週はより多くのポイントを上積みしたいところ。「2週間前ぐらいまでは、リランキングを気にして、ずっと暫定表を見ていた時期もあった。けど、気にしすぎると出場できるワクワク感が薄れる気がしてしまって。あと2試合は割り切って、全力を尽くしたい」。中盤戦の出場権確保へ、“焦る気持ち”とせめぎ合っているようだ。
「今週ショットの調子はそんなに悪くないので、思い切ってピンを狙えるゴルフもできるかなと思う。スコアを守るのではなくて“攻めるゴルフ”ができるように頑張ります」と強気のゴルフで自ら道を切り開く。(文・神吉孝昌)