那須ゴルフ倶楽部で感じた本当の“クラブライフ” 初めての私も温かく包みこんでくれました【原田香里のゴルフ未来会議】

ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。今日は、素敵なクラブライフを改めて目の当たりにして、温かい気持ちになったお話をしたいと思います。
先日、那須ゴルフ倶楽部(栃木県)招待の「レジェンズオープン」というイベントにお呼びいただいて参加してきました。初めてお邪魔したコースだったのですが、1936(昭和11年)年開場で、名匠・井上誠一さんの処女作と言われる名コース。とても行きたいと以前から思っていた那須GCの素晴らしさは想像をはるかに超えるものでした。

那須岳山麓の標高約900メートルに広がるコースは雄大で素晴らしい景色が広がっています。一方で、高原らしくコロコロと変わる風向きが難しく、ティイングエリア以外は微妙な傾斜があるところがほとんどでした。バンカーが少ないな、と思ったら18ホールでわずかに18個しかないそうです。池も1つだけ。これは、前述の風が空中ハザードになっているため、人口ハザードは必要ないという考えからのようです。

コースの素晴らしさはもちろんですが、同時に感動したのが、メンバーさんたちが本当に温かく迎えてくださったことでした。歴史あるコースのメンバーのみなさんが、私たちレジェンズのプロを応援して下さるという趣旨の大会は、2012年からコロナでのお休みを挟んで続けられているとのことでした。プロアマ1日、翌日が18ホールの試合に、私を含めてレジェンズのプロ21人が参加しました。

2日間を通じて伝わってきたのは、メンバーのみなさんのゴルフ愛。メンバーさん同士も家族のように仲が良く、クラブへの愛も伝わって来ます。スタッフのみなさんもずっとニコニコしていて、本当にいい雰囲気なんです。私は初めてお邪魔したのに、気が付いたら温かく包まれていたという感じでした。

メンバーさんのなかには、新幹線とクラブバスでお元気にコースにいらっしゃる96歳の女性もいらっしゃいました。切符の手配も何もかもすべて自分でされるとお聞きして、本当にすごいなと思いました。

プロアマでご一緒したみなさんのマナーも最高でしたし、2日目の試合のサポートも手厚かったのです。少しだけ離れた練習場への送迎をメンバーさんがカートでしてくださいました。前日、プロアマで一緒に回ったプロを18ホール応援して下さる方もいらっしゃって…。メンバーさん同士がゴルフを教え合うシーンなども見られて、しみじみ「本当のクラブライフというのはこういうものなんだな」と感じた2日間でした。本当に心地よく過ごさせていただきました。ありがとうございました。

■原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部で腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。

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