独立を支えたMiG-21に別れ 新たに就役した「ラファール」と一緒に最後の飛行 クロアチア

空軍誕生のきっかけとなった機体。

国の礎を築いた戦闘機に国民が別れ

 クロアチアの首都ザグレブのフランジョ・トゥジマン空港で2024年5月11日、「ヴェリカ ゴリツァ」エアショーが開かれ、同国空軍のMiG-21と、新たに配備される「ラファール」が一緒に飛行を行いました。

 同国空軍のMiG-21が公の場で飛行するのは、今回が最後になるようです。旧式となった同機は、フランス空軍から中古機として購入された「ラファール」に置き換わります。「ラファール」は2024年4月25日に6機が到着。さらに2024年末までに6機が納入され、計12機(単座型10機、複座型2機)になる予定です。 クロアチアにとってMiG-21は、特別な意味を持つ戦闘機です。同国では1991年3月~1995年11月の祖国戦争と呼ばれるクロアチア紛争時に、ユーゴスラビア連邦空軍所属だったクロアチア人パイロット数名が、監視の目をかいくぐりMiG-21ごと脱走することに成功。これがクロアチア空軍の基盤となったからです。 会場には多くの人が訪れ、今回の航空ショーの全体的な演出を企画したMiG-21パイロットでもあるフルジェニャク准将は「クロアチア空軍はMiGで祖国戦争に勝利し、我々が誇りに思う特別な価値を持っている」と会場で語りました。

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