「世界の終わりに飛ぶ飛行機」後継機 ベースは大韓航空の中古機に決定!? やはりボーイング製に

アメリカ製であることを考えるとこれしか…。

747-8は生産終了のため中古購入か?

 大韓航空が所有するボーイング747-8の5機が、アメリカの航空宇宙会社シエラ・ネバダ・コーポレーション(SNC)に売却される予定であることが2024年5月8日、ロイター通信の報道で明らかとなりました。

 ロイターによると、SNCが大韓航空から購入予定の中古機体は、2024年4月26日にアメリカ空軍と契約を結んだE-4B「ナイトウォッチ」の後継機開発に利用される可能性が高いようです。 E-4Bは、ボーイング747-200Bをベースに開発された機体です。核戦争・大規模災害などで地上から指揮が執れない場合に備え、大統領や国家指揮権限の保持者および指揮幕僚を搭乗させ、空からアメリカ軍を指揮できるよう造られており、「Doomsday Plane(終末(世界の終わり)の飛行機)」とも呼ばれます。 後継機に関してはボーイングが引き続き担当すると有力視されていましたが、2023年12月1日にコンペから外れたことがアメリカ空軍によって報告され、最終的にSNCが130億ドルの契約で、4機あるE-4Bを全て置き換える予定となりました。 SNCは現時点で、大韓航空の中古機体を後継機開発に使用するかどうか明言していません。だた、後継機のベース機としては4発機が求められており、現状アメリカ製だとボーイング747シリーズしかありません。さらに同シリーズは2022年をもって生産を終了しており、現状入手するには中古機を購入するしかありません。なお、大韓航空からの売却完了は 2025年9月になる予定です。  ちなみに、E-4Bの後継機は2019年に発足したアメリカ空軍管轄の「サバイバブル・エアボーン・オペレーション・センター(SAOC)」で使用されますが、調達数に関してはE-4Bよりも増える可能性があり、一部報道では8~10機になるともいわれています。そのため、SNCの中古機購入は今回で終わりではなく、どこかの航空機会社から追加購入する可能性もあります。

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