選手理事会の意見は紛糾? マキロイ、PGAツアーの“ポリシーボード”には「戻らない…」

「もし人々が望むのなら…」。昨年11月に辞任したPGAツアーの選手理事会、“ポリシーボード”(政策委員会)に再び復帰する可能性を示唆していたローリー・マキロイ(北アイルランド)。しかし今週のシグネチャーイベント、「ウェルズ・ファーゴ選手権」の開幕を前に、会場のクエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)で「僕の復帰を不快に思う人もいるようだ」とし、再考していることを明かした。
「何度も話し合ったが…かなりひどい会話になった」とマキロイ。「理事会を辞めた理由を思い出した。非常に難しい問題が山積しているし、簡単には解決しない。理由は分からないが、ボードの一部メンバーは僕の復帰を快く思わない。今、ベストな選択はウェブ(・シンプソン)が任期を終えるまで理事を続けることだと思う」と話した。

2022年から開幕した高額賞金のLIVゴルフとの対立には、PGAツアーの側に立ち多くの意見を述べてきた。反LIVゴルフの急先鋒だったが、昨年6月、PGAツアーは電撃的にLIVゴルフを支えるサウジアラビアの政府系ファンド、PIFとの統合の骨子を発表した。PGAツアーから事前に知らされていなかったマキロイは不満を口にしていたが、昨今は方針を転換している。

今では、「統合が進むことがゴルフ界にとって望ましいことだ」という立場をとっている。さらにサッカーのプレミアリーグのようなトップ選手によるグローバルツアーを提案。LIVゴルフの選手が条件付きでPGAツアーに戻れることも支持している。詳細は明らかにされていないが、“ポリシーボード”の中には、マキロイの意見に同調できないメンバーらもいるようだ。

「ウェブの任期が終わった後にどうなるかは心配だが…僕は自分の立場でできることを続けていく」と話した。(文・武川玲子=米国在住)

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