ラウンド中にアプローチの“ザックリ”が止まらなくなったら? 青木瀬令奈の答えは「水平チョップ」

前半は上手くいっていたアプローチが、後半突如不調に。ザックリが止まらなくなってしまった。2023年シーズンのリカバリー率が3位と、ショートゲームの上手さに定評がある青木瀬令奈に聞いてみた。
「ラウンド中にザックリが出始めたら、少し極端なくらいバンスを使う打ち方がオススメです。まず、フェースをしっかり開いてバンスがより出た状態を作ります。スタンスはいつもよりオープンにして構えましょう」
 
バンスはソールの出っ張りのことで、地面に刃が刺さるのを防ぎ、ヘッドが滑ってきれいに抜けてくれる。ザックリが出るということはバンスが使えていない証拠。フェースを開くことで、バンス効果をアップさせることができるのだ。

「スイングではフェースが閉じないように、右手のヒラを常に上に向けて“水平チョップ”。ポイントは目標に向かってヘッドを出すことです。オープンにしたスタンスなりに振るとカット軌道になるので注意してください」
 
フェースを返してしまうと、ロフトが立って刃から地面に入りやすくなる。右手のヒラを上に向けたまま振り抜くことで、バンスが出た状態を保つことができ、ザックリを防げる。そのときにアウトサイド・インのカット軌道ではなく、スタンスに対してはインサイド・アウトに振っていくことが、寄せワンを増やすコツだ。
 
■青木瀬令奈
あおき・せれな / 1993年生まれ。群馬県出身。昨シーズンのドライビングディスタンスは全体89位と飛ぶ方ではないが、正確なウッド類とショートゲームを武器に自身キャリア初の年間2勝を挙げた。

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「アプローチはバンスを使って打つ」。そんなことは分かっているけど、本当にうまく使えているかは不安。そんな人は関連記事【倉本昌弘が教えてくれた『バンス』が使えるアプローチ】をチェック

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