ナポリに所属するアルゼンチン代表FWジョバンニ・シメオネが、29日に敵地で行われるチャンピオンズリーグ(CL)レアル・マドリード戦に対する想いを語った。28日、スペイン紙『マルカ』が同選手のインタビューを掲載している。
『マルカ』の「(レアル・マドリードのホームスタジアム)サンチャゴ・ベルナベウでのゴールは特別か?」との問いに対し、アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督を父に持つジョバンニ・シメオネは、「特別だ。ただ、それは重要な試合だからだよ。特別な夢だとは思わない。自分にとってはCLの決勝でゴールを決め、勝つことの方がより大きな夢なんだ。ベルナベウでゴールを決めることはひとつの目標。自分のキャリア、自分の人生のため、そして、ナポリが強力なチームで、ヨーロッパのトップクラブのひとつであることを示すためにね」と答えた。
また「多くの人が『シメオネがベルナベウでプレーする』ことに注目する」という指摘に対し、ジョバンニ・シメオネは「自分にとっても特別だ。ナポリがグループステージを突破するという意味でも、そしてまた自分個人にとってもね。なぜなら、自分の人生でアトレティコ・マドリードは心のクラブだったからだ。いつもアトレティコ・マドリードのシャツを持っていた。監督である父の存在を超え、アトレティコ・マドリードのファンなんだ。いつもそう言ってきたし、これからもそうだろう。ゴールを決めたい、ベルナベウで勝ちたいという気持ちは、子供たちに伝えるべきことだ。もちろん難しい。だからこそ、それを成し遂げたいんだ」と語り、敵地での金星を見据えた。
さらに、「ベルナベウで、どのように迎え入れられると思うか?」という質問に対して、ジョバンニ・シメオネは、「観客は、父と同じ気持ちの強さと性格を持ったシメオネ家の自分が、ピッチに立つと知っているだろう。また、自分のことを知らない人のために説明すると、自分はベルナベウであろうと、他のスタジアムであろうと、すべてのボールに対し死ぬ気でプレーする人間なんだ。間違いなく特別な試合になるだろうけど、自分はいつもそうなんだ」と説明し、普段と変わらぬメンタリティで試合に臨むことを強調した。