グラナダに所属するスペイン代表FWブライアン・サラゴサに対して、ブレントフォードとライプツィヒが獲得に乗り出しているようだ。20日、スペインメディア『Relevo』が報じている。
昨シーズンにセグンダで頭角を現したB・サラゴサは、舞台をラ・リーガに移した今シーズン序盤戦のサプライズとなった。主戦場の左サイドで切れ味鋭いドリブルからチャンスメイクする22歳は、ここまで13試合に出場し5得点2アシストを記録。とりわけ、世界にその名を轟かせた第9節バルセロナ戦は圧巻だった。フランス代表DFジュール・クンデを手玉に取り、2得点を挙げる大活躍。これがスペイン代表への最後の後押しとなり、先月にフル代表デビューをも飾っている。
そんなグラナダの“ジャックナイフ”に対して、冬の移籍市場で獲得を目指しているクラブが2つあるようだ。『Relevo』によると、1つ目のクラブはブレントフォード。数週間前から興味を示しており、同選手のキャラクターがプレミアリーグに完璧に適応できると考えているという。今夏に、フライブルクから獲得したFWケヴィン・シャーデに2500万ユーロ(約35億円)、ウルヴァーハンプトンから獲得したDFネイサン・コリンズに2700万ユーロ(約44億円)を支払ったことを踏まえると、ラ・リーガに現れた新星で、契約解除条項が1400万ユーロ(約23億円)のB・サラゴサにはそれ以上の価値があると見方を示している。
また、2つ目のクラブはライプツィヒとのこと。早くもチャンピオンズリーグ・決勝ラウンド進出を決め、ブンデスリーガで4位につけるライプツィヒの異称は、ドイツ国内最大級のタレント輸出クラブだ。レッドブル・プロジェクトの後ろ盾を得ながら若手有望株と契約し、高値で売却するという戦略。今夏には、19歳で加入したDFヨシュコ・グヴァルディオールをマンチェスター・シティに9000万ユーロ(約126億円)で、20歳で加入したMFドミニク・ソボスライをリヴァプールに7000万ユーロ(約113億円)で売却している。現チームに23歳以下の選手が11人いるライプツィヒはB・サラゴサのポテンシャルを高く評価しており、第2のグヴァルディオールやソボスライになる可能性を見ているようだ。
グラナダも当然、2027年夏までの現行契約に盛り込まれた1400万ユーロ(約23億円)の契約解除条項の更新を目指しており、同選手との交渉を開始。しかしながら、トップチームデビューからわずか1年余りで欧州トップクラスのドリブラーへと急成長を遂げた現状を踏まえると、今冬に失うことも考慮し始めているようだ。