
<大王製紙エリエールレディス 2日目◇17日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>
昨シーズン、「伊藤園レディス」で単独2位に入るなど活躍を見せた29歳の岸部桃子。メルセデス・ランキング(以下MR)で39位に入り、自身初となるシード権を獲得した。しかし、今シーズンは「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」の11位タイが最高成績で、結果を残すことができず、今大会前までのMRは89位。逆転でのシード獲得は優勝することが絶対条件だった。
しかし、結果はトータル2オーバー・70位タイで予選落ち。2年連続のシード権はつかむことはできなかった。「優勝は目指していたのですけど、なかなか調子が上がらず、ちょっと苦しかったです…」とうつむき加減で話した。
初のシード選手として迎えた今シーズン。期待と不安の中で開幕を迎えた。「オフは飛距離アップとリカバリー率を上げることを課題に挙げて取り組んで、実際に今年はそのスタッツは去年より上げることができた。でもその分、グリーンを狙うショットの精度が落ちてしまったので、バーディチャンスになかなかつけられず、スコアを伸ばすことができなかった。今年の反省です」と苦しかったシーズンを振り返った。
このあとは、クォリファイングトーナメント(QT)のファイナルステージ(11月28~12月1日、葛城ゴルフ倶楽部宇刈C)に出場し、来季の出場権獲得を目指す。「グリーンを狙うショットは一時期よりはだいぶ良くなってきている。落ち着いてプレーすれば上位にいけると思うので、来年も開幕戦から出られるように頑張りたいと思います」とすぐに切り替えて、ファイナルQTに備える。(文・神吉孝昌)