3年ぶり! 最新掃海艦「のうみ」JMU横浜で進水 世界最大級のFRP船 海上自衛隊

プラスチック製なのは磁気機雷が反応しないようにするため。

FRP船体なので維持しやすく長寿命

 防衛省は2023年10月24日(火)、ジャパン マリンユナイテッド(JMU)横浜事業所の鶴見工場(横浜市鶴見区)において、掃海艦「のうみ」の命名・進水式を実施しました。「のうみ」は全長67m、幅11m、深さ5.2m、基準排水量は690トンで、乗員数は50名。ディーゼルエンジンを2基搭載し、出力は2200馬力、最大速力は約14ノット(約26km/h)です。固有武装として遠隔管制式の20mm機関砲1基を備えるほか、磁気掃海具や音響掃海具など各種掃海装置1式を装備します。

 同艦は、あわじ型掃海艦の4番艦として建造されたもので、艦名は広島県にある「東能美島」「西能美島」の総称に由来します。海上自衛隊の艦艇としては、初の使用となりますが、旧日本海軍では御蔵型海防艦の4番艦「能美」として付与されたことがあります。 掃海艦とは、海に敷設された機雷を無害化し、海域を安全にするための船です。一般的に小型のものを掃海艇、大型のものを掃海艦と呼びます。 あわじ型掃海艦は、とくに潜水艦を狙う深深度に敷設された機雷を排除する能力に優れています。また船体には、FRP(繊維強化プラスチック)複合材料を用いることで耐衝撃性を確保しつつ、ライフサイクルコストの低減を実現しているのも、あわじ型の特徴のひとつです。なおFRP船としては世界最大級とのことです。「のうみ」は今後、艤装や各種試験を実施したのち、2025年3月に就役する予定です。

externallink関連リンク

【画像】3年ぶりの新造掃海艦「のうみ」進水式をイッキ見 F-22×1万機でも届かぬ史上最強戦闘機F-106「デルタダート」 飛ぶのは人類最後の日! 海上自衛隊の新艦種「哨戒艦」いよいよ建造へ そもそも何する艦? 大量整備で造船業にも光
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)