再び人種差別被害に…ヴィニシウスが声明「教育してくれる人がいないのは悲しいこと」

 レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、人種差別の被害に遭ったことを受け、声明を発表した。

 ラ・リーガ第10節が21日に行われ、セビージャとレアル・マドリードの一戦は1-1のドローに終わった。この試合に先発出場し、88分までプレーしたヴィニシウスだったが、85分にはボールを渡さなかったことで相手守備陣と揉み合いに。その際にスタンドにいたセビージャファンの一部から猿真似のようなジェスチャーをされる人種差別の被害に遭ったことが明らかになっている。

 試合後にすぐさまセビージャは「スタジアム内でファンの外国人排斥的で人種差別的な行動を発見した後、そのファンを特定し、スタジアムから追放したことを伝えたい」と声明を発表し、「たとえ今回のような孤立した形であっても、いかなる人種差別的な行動に対して反対と非難する姿勢を示し、セビージャの情熱を表すものではないこうした態度を根絶するために当局と協力していく」ことを強調した。

 その後、度々人種差別の被害に遭っているヴィニシウスも自身の公式X(旧ツイッター)を更新し、セビージャの素早い対応に感謝しながら、人種差別行為を行った人を批判した。

「スペインサッカー界にとってまた悲しい出来事になった中で、素早い対応と罰を下したセビージャには賛辞を送る。残念ながら、僕は今週土曜日の試合で新たな人種差別主義者のビデオを見ることになったが、今回は子どもによって行われたものだった。彼女を教育してくれる人がいないことはとても悲しいことだ」

「僕はこれまでブラジルの教育に多大な投資を行い、これらとは異なる振る舞いを持つ国民に育てようとしている。今日、人種差別を行った人の顔はこれまでと同じようにウェブサイトに貼り付けられている。スペイン当局には自らの仕事をして、一度法律を改正してくれることを願っている。こういった人たちも刑事罰を受けるべきだ」

「それが2030年に行われるワールドカップに向けた素晴らしい第一歩になるだろう。僕も手助けしていきたいと思う。くどいようで申し訳ないが、これはエピソード19で、さらに続いていくだろう」

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