大学生アマ長野未祈が苦境のなか魅せた上がり連続バーディ 予選会で「優勝」を目指してきた理由

<LPGA Qスクール(予選会)セカンドステージ 3日目◇19日◇プランテーションG&CC(米フロリダ州)◇ボブキャット・コース=6543ヤード・パー72、パンサー・コース=6363ヤード・パー72>

現在、米国のオレゴン大に通うアマチュアの長野未祈(みのり)は、最後の上がり連続バーディで、3日目終了時点のカットライン1アンダーまで2打差のトータル1オーバー・53位タイに踏みとどまった。
トータル2アンダーで迎えた3日目は、「ティショットが暴れてしまいました」と序盤から苦しい展開が続いた。3番パー5ではOBと、さらに木の下へのショットなどが重なりトリプルボギー。12番も池に入れてボギーと、大きく後退した。そのなか17、18番の連続バーディで“二矢報いた”が、「最終ホールもショットがよくなかった」と最後までいい感触は訪れなかった。

学業とゴルフを両立させる生活を送る。来週行われるテストに向けての勉強は、試合中も続く。ただそれを「他にも同じような選手はいるので」と決して言い訳にすることはない。午後組のスタートで少し遅くなったラウンド後も、「軽く全体的に練習していこうと思います」と調整は怠らない。

大学の規定により、ここを突破してもプロとして出なければいけない最終予選会には、現状、参加できない。「自分がどれだけできるのかを知りたい」というのが、ここで戦う大きな意義になっている。他の選手は、最終に進めるボーダー『40位タイ以内』を目指すが、長野は一貫して「優勝」という言葉を意識し続けてきたのは、そういう理由が背景にある。

首位はトータル13アンダーと、“逆転優勝”は絶望的になったが、この先の選択肢をひとつでも多くするためにもカットラインは突破しておきたい。「このスコアだと優勝は難しいけど、(前半)2アンダー、(後半)2アンダーで回れたらベストですね」。『68』を目標に、あすはボブキャット・コースをプレーする。(文・間宮輝憲)

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