【モデルプレス=2023/10/18】ボーイズグループの楽曲コンセプトとして人気の高いスポーツジャンルの中でも、特にインパクトが大きいのが“アメリカンフットボール”。日本発のグローバルグループ&TEAM(エンティーム)が10月17日、自身初のフルアルバム1st ALBUM『First Howling:NOW』(11月15日発売)のコンセプトフォトを公開し、アメフトチームになりきった姿で話題となっている。
【写真】&TEAM、アメフトチームになりきった姿
◆世代を超えて受け継がれる”アメフト”のコンセプト
&TEAMが公開したコンセプトフォト、コンセプトクリップに写るのは、アメフトのユニフォームを着て試合の準備が整った9人の精悍な姿。ちなみにアメフトはラグビーと混同されやすいが、アメフト選手は防具を背負うため肩が大きく盛り上がっており、なによりフェイスガードの付いたヘルメットを被るのが特徴だ(一方ラグビーのユニフォームはボーダー柄のシャツが多く、ボールの形や大きさも実は全く異なる)。
かつてアメフトコンセプトといえば、もっぱら“女子が憧れる屈強な一軍男子”の典型的イメージで使われていた。少女時代の2010年の楽曲『Oh!』では、アメフトチームの“オッパたち”に夢中なチアリーダーがMVのテーマになっている。
そしてやはりアメフトで思い浮かぶのはEXO(エクソ)の『LOVE ME RIGHT』(2015)。“クールで無敵な男”のイメージがあるEXOが、アメフトチームに扮したビジュアルは当時大きな話題になった。EXOは音楽番組に向かう出勤時、出待ちのファンの前にフル装備のアメフトユニフォーム姿で現れニュースになったこともある。
アメフトという華やかなコンセプトは、第2・第3世代を通し派手なK-POPらしさと共に受け継がれてきた。
◆次世代版に進化し新トレンドに?
最近のボーイズグループは等身大でナチュラルな感性を表現するグループが増え、派手なコンセプトを“演じる”グループは以前よりも少なくなった。一方、2023年はスポーツユニフォームをコーディネートに取り入れるファッションジャンル“ブロークコア”がZ世代に流行。アメフトのユニフォームをあえてカジュアルに着崩したスタイルがK-POPアーティストの衣装等でも使用されている。
その影響もあるのか、偶然にもこの秋、リアルなアメフトコンセプトでカムバックするグループも重なった。
9月6日にはStray Kids(ストレイキッズ)が「Super Bowl -Japanese ver.-」をリリース。NFL(米最上位のプロアメフトリーグ)の決勝戦である“スーパーボウル”がそのままタイトルになっており、MVにもアメフト選手になりきったメンバーたちが登場する。
ただ、このタイトルは料理に使うボウルとかけた“ごちそう”とのダブルミーニング。MVにもアメリカンダイナーでごちそうを作るメンバーの姿が折り込まれており、本来アメフトでイメージする“強い男らしさ”よりも、Stray Kidsらしいやんちゃさや遊び心溢れるコンセプトになっている。
そして「First Howling:NOW」のコンセプトビジュアルでアメフトチームを演じる&TEAMは、かすり傷を負った顔や、未来への決意を感じるまなざしが印象的。1人で練習に打ち込んでいた少年たちが円陣を組み、試合のスタートラインに立つ姿からは、&TEAMを象徴する“結束の力”が感じられる(&AUDITION時代から彼らは“群れを成し集団行動する”メタファーとしてオオカミのモチーフを使用してきた)。
またユニフォームに刻まれた「NIGHT BALL」のエンブレムはENHYPENと&TEAMがコラボレーションしたWebtoon・Webノベルのオリジナルストーリー『黒の月』シリーズとの関連性もほのめかせており、HYBE系グループならではのトランスメディア戦略の要素もうかがわせている。
さらに、GOT7ヨンジェの1stフルアルバム「Do It」(11月6日発売)のカムバックティーザーが10月17日に公開され、こちらもポスターにアメフトのヘルメットが登場。かつてのK-POPらしさを受け継ぎつつも、次世代グループとしてそれぞれ独自の進化を遂げたアメフトコンセプトがどんなエンターテインメントをもたらすのか、11月を楽しみに待ちたい。(modelpress編集部)
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