「引っ張られていいペースで回れた」 川崎春花がツアー通算50勝のレジェンドとの緊張ラウンドから学んだもの 

<富士通レディース 初日◇13日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>

川崎春花が首位に1打差の好位置で初日を終え、「久しぶりのノーボギーでのラウンド。感覚的には5アンダーの感じではないというか、淡々と回っていたらアンダーが出ました」と笑顔を見せた。
5つのバーディは、「ショットも良かったですが、ミドルパットが入ってくれて流れを切らさずにリズム良くできました」と好スタートを切った1日を振り返った。

実はこの日はツアー通算50勝の大先輩、不動裕理との組み合わせ。ラウンド前は「緊張していた」というが、その緊張感が川崎のプレーに好影響を与えたようだ。「不動さんはどんな感じなのかと思って、ドキドキしていたんです。でもリズム良く早くプレーをされていて、私も不動さんに引っ張られていいペースで回れました」と、話したようにしっかりとツアー通算50勝のプレーから流れの作り方を学んだ様子。

ゴルフに流れはつきもの。いい流れを切らさず、悪い流れを断ち切る。レベルの高い戦いになればなるほど、流れはスコアを作る上で大きな要素となってくるものだ。

緊張のあまり話しかけることもできなかったという不動の作る流れに惑わされることなく、上手く自分もいい流れに乗った川崎が巧妙であったのは間違いない。そこには昨季ツアーデビューのルーキーながらメジャー大会「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」で初優勝を遂げた非凡さが現れていた。

そして、「最近はマネジメントもスイングもしっかり自分で考えて理解してやれてきているので、落ち着いてプレーできています」と決しておごることなく、自分自身を知るという大事なことも忘れていない。今季は未だ優勝がなく、現時点で年間ポイントランキング51位という位置にいるが、この日のラウンドをきっかけに成績は向上してくるはず。不動とのラウンドは、それだけの効果と価値があるはずだ。

「ランキングを気にしていないと言ったらウソになります。でもそれだけを考えず、きょうみたいなゴルフを続けたいと思います」と、最後に笑顔で締めた川崎。まずは2日目のゴルフに期待したい。(文・河合昌浩)

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