ヤマルがラ・リーガ最年少ゴールも…痛恨ドローのバルサ、首位レアルとの勝ち点差は「3」に

 ラ・リーガ第9節が8日に行われ、グラナダとバルセロナが対戦した。

 今シーズンは開幕から未だ公式戦無敗をキープしているバルセロナ。ラ・リーガでもここまで8試合を消化し6勝2分とまずまずのスタートを切っている。今節は直近のリーグ戦で5試合勝利のない昇格組グラナダとの対戦。アウェイゲームとは言えど勝ち点「3」を獲得し、首位を走る“宿敵”レアル・マドリードとの「1」ポイント差を維持したいところだ。

 試合開始直後からわずか20秒足らずで電光石火の先制点が生まれる。敵陣中央でガビからボールを奪取したグラナダは、ルーカス・ボジェがボックス内左へスルーパスを供給。抜け出したブライアン・サラゴサがダイレクトで右足を振り抜くと、グラウンダーのシュートがGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの手を弾いてゴール左隅に突き刺さり、ホームチームがリードを奪った。

 29分にはジェラール・グンバウが自陣内から長いスルーパスを送ると、抜け出したサラゴサがジュール・クンデとのマッチアップを制し、最後はボックス内中央左寄りの位置から右足のつま先でGKのニアサイドを抜きネットを揺らした。サラゴサの2ゴール目でグラナダがリードを広げる。2点ビハインドとなったバルセロナはクンデが負傷によりプレー続行が困難に。44分にロナルド・アラウホとの交代を余儀なくされた。

 苦しい流れが続いていたバルセロナだったが、前半終了間際に“神童”のメモリアル弾で点差を縮める。45+1分、敵陣ボックス左角付近でアレハンドロ・バルデからガビへと繋ぐと、パスを受けたジョアン・フェリックスがゴール前まで侵入し滑り込みながら右足でプッシュ。GK前を横断したボールを最後はラミン・ヤマルが押し込み、1点差に詰め寄った。「16歳と87日」でのトップチーム初ゴールは、ラ・リーガの最年少得点記録を更新する一撃ともなった。

 前半を2-1で折り返し迎えた後半、逆転を目指すバルセロナはボール保持率を高めグラナダを押し込んでいく。しかし、人数をかけたグラナダの堅守に苦戦し、フェルミン・ロペスやフェラン・トーレス、イルカイ・ギュンドアンらが迎えたチャンスもGKアンドレ・フェレイラの好セーブに阻まれた。

 それでも85分、敵陣内で細かくパスを繋ぐと、ガビのパスで左サイド深くに抜け出したバルデがゴール前にグラウンダーのクロスを供給。最後は逆サイドから走り込んだセルジ・ロベルトが右足で押し込み、試合を振り出しに戻した。追いつかれたグラナダは88分、ショートカウンターからサラゴサに決定機が訪れるもシュートは右ポストを直撃しハットトリックならず。対するバルセロナも90+3分にジョアン・カンセロのクロスをJ・フェリックスが頭で押し込んだが、オフサイドの判定で得点は認められなかった。

 試合はこのまま2-2で終了し、両チームが勝ち点「1」ずつを分け合う結果となった。グラナダはこれでリーグ戦3試合連続の引き分け、バルセロナは開幕からの無敗を維持したものの、レアル・マドリードとの勝ち点差は「3」に広がっている。次節、グラナダは20日にアウェイでオサスナと、バルセロナは22日にホームでアスレティック・ビルバオと対戦する。

【スコア】
グラナダ 2-2 バルセロナ

【得点者】
1-0 1分 ブライアン・サラゴサ(グラナダ)
2-0 29分 ブライアン・サラゴサ(グラナダ)
2-1 45+1分 ラミン・ヤマル(バルセロナ)
2-2 85分 セルジ・ロベルト(バルセロナ)

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