
27日、カラバオカップ3回戦が行われ、チェルシーとブライトンが対戦した。
ホームのチェルシーはここまでリーグ戦1勝2分3敗と、いまだに昨シーズンからの不調が尾を引く。2回戦からの登場となったカラバオカップでもイングランド4部に所属するウィンブルドンに2-1というスコアで辛勝しての3回戦進出となっていた。今月は未だにノーゴールという不名誉な記録も継続している中、ケガから復帰したモイセス・カイセドや、最近のリーグ戦でレギュラーの座を失っていたベン・チルウェルらが先発出場を果たした。
対照的に、アウェイのブライトンは今シーズンのリーグ戦で5勝1敗という好成績を残している。また、プレミアリーグで記録している『18』という得点数は全チーム中トップの数字であり、その好調ぶりがうかがえる。前節のボーンマス戦で後半から出場し2得点を奪った日本代表MF三笘薫は、この日は定位置の左サイドハーフで先発出場を飾った。
試合は序盤からお互いにシュートを打ち合う展開の中、24分にブライトンに決定機が訪れる。チェルシーのGKロベルト・サンチェスのパスをジョアン・ペドロがカットすると、ゴールから飛び出した位置のサンチェスと1対1の場面に。しかし、サンチェスの頭上を越えるように狙ったループシュートはわずかにゴールマウスの上へ外れ、先制点とはならなかった。
肝を冷やしたチェルシーだったが、33分には再び似たような形からピンチを迎える。サンチェスがカイセドにつけたパスがカルロス・バレバに狙われ、前を向いた状態でボールを奪われてしまう。最後はアンス・ファティが余裕のある状態からシュートを放ったが、ここはサンチェスが好セーブを披露し自身のミスを帳消しにした。
結局、前半は両チームとも相手ゴールを割ることができず、試合はスコアレスのまま後半へ突入。すると50分、チェルシーが先制点を記録する。イアン・マートセンからのパスを受けたコール・パルマーがDFヤン・ポール・ファン・ヘッケの股を抜く技ありのパス。これをニコラス・ジャクソンが冷静にダイレクトでコースに流し込み、待望の先制点で均衡を破った。
追いかける展開となったブライトンは65分、バレバに代えてビリー・ギルモア、三笘に代えてダニー・ウェルベックを投入し、攻撃の活性化を図る。試合終了間際のアディショナルタイム3分には、再びブライトンに決定機。タリク・ランプティの右サイドからのクロスは一度はDFアクセル・ディサシにクリアされるものの、ボールのこぼれた先に待ち構えていたジョアン・ペドロがフリーでボレーシュートを放つ。しかしこのシュートはクロスバーの上をかすめ、劇的同点弾にはならなかった。
試合はこのままタイムアップとなり、4試合ぶりに奪ったゴールを守り切ったチェルシーがカラバオカップ4回戦に駒を進めた。
チェルシーは10月2日、プレミアリーグ第7節でフルアムと、ブライトンは9月30日にアストン・ヴィラと対戦する。
【スコア】
チェルシー 1-0 ブライトン
【得点者】
1-0 50分 ニコラス・ジャクソン(チェルシー)