中国が南シナ海にバリア設置 漁を妨害か フィリピン沿岸警備隊が確認・非難へ

2012年以降、中国が実効支配しているそうです。

浮遊式バリアの長さは推定300m

 フィリピン沿岸警備隊は2023年9月24日、南シナ海のスカボロー礁(フィリピン名バホ・デ・マシンロック)に中国海警局が浮遊式バリア(障害物)を設置し、フィリピン漁船の出入りを妨げているとして、その行為を撮影した画像を公開するとともに非難する声明を発表しました。 説明によると、浮遊式バリアは推定長およそ300mほどで、9月22日にスカボロー礁付近をパトロールした巡視船「ダトゥバンカウ」と、フィリピン水産資源局(日本の水産庁に相当)の両方で確認したといいます。

 巡視船「ダトゥバンカウ」が当該海域に来る前、フィリピン水産資源局の船がスカボロー礁の近くに広がる浅瀬に到着したところ、中国海警に所属する3隻の複合艇(RHIB)と、中国海上民兵のボートが浮遊式バリアを設置し始めたそう。なおフィリピン人漁師らによると、中国海警局の巡視船がフィリピン側の漁を監視するときは、常にこの浮遊式バリアを展開させるのだと言います。 なお、フィリピン沿岸警備隊によると、当時この海域には中国海警局の巡視船が4隻いたとのこと。中国側はフィリピン水産資源局の船と多数のフィリピン漁船が国際法と中国国内法の双方に違反していると主張していたものの、水産資源局の船にメディア関係者が乗り込んでいることを確認すると、安全な距離をとりながら遠ざかっていったそうです。 このスカボロー礁を含む島礁群はフィリピンと中国、台湾(中華民国)が領有権を巡って争っており、中国では「中沙諸島」と呼ばれています。なおフィリピンでは昨今、南シナ海のことを「西フィリピン海」と呼称するようになっています。

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