CL初優勝に向けた出発地はラツィオ戦…シメオネ監督、“古巣対戦”に感慨「あの頃に私を連れ戻すもの」

 アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、19日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・グループE開幕節ラツィオ戦に向けた前日会見に臨んだ。18日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 アトレティコ・マドリードで長期政権を築き、ラ・リーガとヨーロッパリーグをそれぞれ2度制覇しているシメオネ監督。選手として1995-96シーズンの国内2冠に貢献した他、指揮官としてはクラブ史上最多勝利数を更新し続けるなど、アトレティコ・マドリードの“生ける伝説”だ。そんな“チョロ”が唯一手にしていないのがビッグイヤーで、過去2度に渡って決勝戦に進んだものの、その両方でレアル・マドリードに苦杯を嘗めさせられている。

 悲願のCL初優勝に向けた出発地は、かつて選手時代に在籍したラツィオの本拠地『スタディオ・オリンピコ』になるシメオネ監督。“古巣対戦”を前に、同指揮官は「鳥肌が立つよ。それは、彼らがいつも愛情や温もりを送ってくれたあの頃に私を連れ戻すもの。彼らからの愛情とともに、戻れることを願っている」と告白。続けて「見返りを求めずに、何かを与えることができるだろう。実際にファンがどう受け止めてくれるかはこれからだけど、私と彼らの間には明日起こる何かを超えた愛があるんだ」と思いを巡らせた。

 またシメオネ監督は、CLの舞台でラツィオと対戦できることについて「ラツィオがチャンピオンズリーグに戻ってくるのはとても嬉しいし、美しい試合になるだろう」としつつ、「チームとしてとても良いポジショニングを取る。スペースにうまく対処し、攻守に危険な選手を配置することで、数的優位を作り出そうとね。(ここまでの)結果は期待したようなものではなかったはずだが、非常に優秀な監督の下で、自分たちが何を望んでいるのかを理解している。我々としては、彼らにダメージを与えられるところへと試合をコントロールしなければならない」とセリエAでは15位に沈んでいるものの、警戒を強めている。

 最後に「チャンピオンズリーグは、我々に多くの犠牲を強いてきた。熱意を持って、待ち焦がれている大きな挑戦に臨もう」と決意を口にしたシメオネ監督。ビッグイヤーに向けた11度目の“大きな挑戦”が、19日に行われるグループE開幕節ラツィオ戦で幕をあける。

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