
<クローガー・クイーンシティ選手権 2日目◇8日◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>
最後まで攻めの姿勢を貫いたが、ほしかったあと一つのバーディがどうしてもこなかった。渋野日向子は3バーディ・1ボギーの「70」とスコアを伸ばしたが、トータル1アンダーの予選カットライン上でホールアウト。「耐えたほうかな」と振り返り、「難しいかも」と予選突破は厳しいと見ていたが、午後組が続々とスコアを落とし週末行きが転がり込んだ。
出だしの10番でいきなり6メートルを沈めてバーディ発進。反撃ののろしはあがった。11番では奥からの下りのバーディパットが2メートル近くオーバーしたが、返しを入れてパー。この日104ヤードの14番パー3では、50度のウェッジで「なんか入りそうになった(笑)」とピン右に着弾させてスピンでピン方向に戻し、1メートルにつけ楽々バーディ。一気に上昇ムードが漂ったが、そこから苦しい展開を迎える。
17番ではボギー、18番でも想定外の飛びでグリーンオーバー。ここは下りのアプローチを2メートルに寄せてパーとしたが、折り返してからは2番のバーディのみ。「もう1コ(バーディを)獲りたかった気持ちはあるから、あとは結果を待つのみ」と、望みをつないでフィニッシュ。それでもバーディ合戦の本大会においては午後組も伸ばすと予想されたが、好天のためによりグリーンが硬くなり、さらには風も吹き始めると、圏外に押し出されていたトータル1アンダーは、いつのまにかギリギリのラインで生き残った。
からくも予選突破は決めたが、伸ばしあいの展開では2アンダーは物足りない。「カットラインを気にしながら」のプレーを続ける中で「緊張感があって、めっちゃ疲れた」と神経をすり減らす1日に疲労感はマックス。ヒヤヒヤものの18ホールも、予選を通ればあとは上をみるだけだ。(文・高桑均)