
<クローガー・クイーンシティ選手権 事前情報◇6日◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>
「疲れていてちょっと飛距離が落ちている」という西村優菜が、欧州4連戦、北米3連戦、合わせて7連戦の最後の戦いに挑む。2戦連続で予選落ちを喫しており、今週の巻き返しを期す。
10月以降のアジアシリーズ出場には、今週の結果が大きく関係してくる。ポイントランキングで少しでも上位に入り、出場人数が少なくなるアジア4連戦の切符獲得にかける。目安はいまの81位を70位内に上げることが最低目標。厳しい戦いは覚悟の上だ。
今週のコースはパー4に特徴がある。18番の450ヤード超えなど極端に長いホールもあれば、330ヤードで西村の飛距離でもグリーン近くまで運べる場所もいくつかあり、「メリハリがあっておもしろいなと思った」と、守りと攻めがはっきりする戦略性が問われそうだ。
そんななかで体調面は気になるが、「しょうがない」と飛距離ロスなども割り切って、攻めるしかない。まずは予選通過が第一関門で、そこから上位を目指す。
今週が終わればひとまず休み、と言いたいところだが、次週は2021年に勝利している国内女子ツアーの南愛知大会に出場。「8連戦(笑)」と、ここで勢いをつけて帰国したいところ。「あんまり満足いく結果ではなかった。(米ツアー連戦も)最後なので、しっかりポジティブに楽しみたい」と前を向く。
「何キロ移動したんだろ(笑)」とここまでの連戦はきつくも、今後に生きる経験。フランス、スコットランド、イングランド、北アイルランド、カナダ、オレゴン州(西海岸)、オハイオ州(中部)と移動。そしてようやく今大会終了後に日本へ。長旅最大の見せ場を、ここオハイオで作りたい。(文・高桑均)