
チェルシーが、マンチェスター・シティに所属するU-21イングランド代表MFコール・パルマー獲得に迫っているようだ。30日、イギリスメディア『BBC』や同『アスレティック』などが伝えている。
2002年5月6日生まれで現在21歳のパルマーは、マンチェスター出身でU-8からマンチェスター・シティの下部組織に所属。2019-20シーズンにはU-18チームをリーグとFAユース杯の2冠にチームを導くと、2020年9月にトップチームデビューを果たした。昨シーズンは主に途中出場ながら、公式戦25試合に出場すると、今シーズンはコミュニティ・シールドで先制点を挙げたほか、UEFAスーパーカップで貴重な同点弾を記録するなど、活躍を見せている。
今夏にはウェストハムからレンタル移籍の打診があったことも報じられたパルマーだが、ジョゼップ・グアルディオラ監督が放出を望んでいないことや、マンチェスター・シティとしては退団の場合は完全移籍のみとの方針を示していたことから、残留が濃厚と見られていた。
そんななか、フランス代表FWクリストファー・エンクンク、U-20イングランド代表MFカーニー・チュクエメカ、ウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクなど前線に複数の負傷者を抱えているチェルシーが、移籍市場閉幕を前に前線と中盤複数のポジションでプレーできるパルマー獲得に動き出したという。
報道によると、3500万ポンド(約65億円)の初回オファーはマンチェスター・シティが拒否し、4500万ポンド(約83億円)程度を要求。これを受け、チェルシーが4000万ポンド(約74億円)に500万ポンド(約9億円)の追加オプションが付随するオファーを提示したことで、マンチェスター・シティは売却に応じた模様で、両クラブは大筋合意に至ったと見られている。
また、パルマーとしても直近のプレミアリーグ2試合は出場機会がなく、今シーズンも出場機会が限られる可能性がある状況から、チェルシー移籍を受け入れた模様で、24時間以内にメディカルチェックが予定されており、移籍は決定的になったようだ。
なお、イギリスメディア『スカイスポーツ』では、この取引が成立した場合、チェルシーは今夏の支出額が約4億1900万ポンド(約778億円)となり、昨年5月に新しいオーナーグループになってからの総支出額が10億ポンド(約1856億円)を超えることが伝えられている。