海外参戦の疲れも癒えた　ホステスプロ・櫻井心那が挑む記録的V

＜ニトリレディス　事前情報◇23日◇小樽カントリー倶楽部（北海道）◇6695ヤード・パー72＞

今週は北海道での開催とあって、8月後半ともなれば暑さもひと段落する時期。だが今年は厳しい残暑で、選手たちの体力的にも厳しい戦いが予想される。
開幕を前日に控えたこの日、プロアマを終えて大会への意気込みを語った櫻井心那だが、その第一声は「疲れました、今日。（疲労の）蓄積もあるんですけど、本当に北海道が暑すぎてびっくりしてます」と予想外の暑さにやや困惑気味だ。

ニトリ所属の櫻井にとって、ホステスプロとして臨む重要な試合となるが、「そうですね、やっぱりホステスプロだし、いろいろお仕事とかもあって結構忙しい練習日だったんですけど。でも試合になったら普通にやりたいと思います、何も意識せずに」と19歳とは思えない冷静なコメント。

試合へのプレッシャーについても「プレッシャーとかあんまりないです。でもこのホステス大会が初めての経験なんで、すごいなって」。自身の経験をそのものを楽しんでいる。

この1週間はホステスプロとしての仕事もしっかりこなしている。「月曜日に果樹園と美術館（での仕事）、それとお食事会があって、小樽の良いところに泊まって、朝から豪華な朝ごはんをいただいて、昨日（火曜日）は練習して」と多忙ではあるが、練習も仕事も充実した日々を過ごした。

2週前には急きょ「AIG女子オープン」（全英）に出場するなど、過酷なスケジュールをこなした。「先週が結構ピークだった」と疲労もたまっていたが、「今週は月曜日に温泉に入って、本当に疲れが抜けた感じがします」と体調回復をアピールした。

先週の「CAT Ladies」ではトータル9アンダーの8位タイと結果を残したものの、本人は「本当に悔しくて。目の前でみんな優勝争いしてて、自分が何にもできなかったっていう悔しさがすごいあった」と満足していない。

「優勝争いできる位置に行けるかどうかまだ今週は分からないんですけど、しっかり1日目から気を引き締めて集中してやれればいいなって思います」とさらなる高みを目指す。

今季2勝を挙げている櫻井だが、10代でのツアー3勝目となれば、畑岡奈紗、宮里藍に続く史上3人目の快挙となる。北の大地、北海道で勝利の栄冠をつかむことはできるか？　櫻井の戦いが始まる。