“絶対的エース”引き留めへ…トッテナム、FWケインに週給大幅改善の新契約を提示か

 トッテナムが、イングランド代表FWハリー・ケインとの契約延長に向けて動いているようだ。5日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。

 現在29歳のケインは複数回のレンタル移籍を経て、2013年夏からトッテナムのトップチームに定着。ここまで公式戦通算435試合に出場し、クラブ歴代最多の280ゴールを記録している。2022-23シーズンもチームが苦戦を強いられた中、序盤からゴールを量産。プレミアリーグでは得点ランキング2位となる30ゴールをマークした。しかし、現行契約が2024年夏で満了となることから、今夏の移籍市場での売却も噂されている。

 ケインを巡っては、マンチェスター・Uやバイエルン、パリ・サンジェルマン(PSG)などからの関心が明らかに。なかでもバイエルンは今夏の獲得に向けた具体的な動きを見せており、現地時間6月27日には7000万ユーロ(約109億円)+ボーナスという内容のオファー提示に踏み切った。トッテナムはこの提案を拒否したものの、今夏のFW補強を熱望するバイエルンは獲得を諦めておらず、2度目の入札に向けた準備を進めていると報じられている。

 そうしたなか、依然として去就が不透明なエースストライカーの“引き留め”に向けて、トッテナムが具体的な動きを見せているようだ。今回の報道によると、この度クラブ側はケインに対して新契約を提示したとのこと。ケインの現在の週給は約20万ポンド(約3700万円)程度と見られているが、新契約が締結された場合にはこの金額が大幅に引き上げられる可能性が高いという。なお、新たに提示された契約年数については明らかになっていない。

 しかし、当のケイン本人は決断を急いでおらず、今夏の移籍期間中に新契約にサインするつもりはない模様。現時点では今夏の移籍を含めたすべての選択肢を検討しているという。来る2023-24シーズンは、アンジェ・ポステコグルー新監督のもとで新たなスタートを切ることとなるトッテナム。クラブとしては、何としてもエースストライカーをスカッドに留めておきたいところだろう。果たしてケイン自身は今夏にどのような決断を下すのだろうか。

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