スペインがクロアチアとのPK戦を制してUNL初優勝! “守護神”ウナイ・シモンが躍動

 UEFAネーションズリーグ(UNL)の決勝戦が18日、オランダの“デ・カイプ”で行われ、クロアチア代表とスペイン代表が対戦した。

 準決勝でオランダ代表との激闘を延長戦の末に制したクロアチア代表は、その一戦から中3日で迎えた今回の決勝もほぼ同じメンバーが先発。唯一、最終ラインのヴィダとエルリッチを入れ代えた。一方、イタリア代表に競り勝ち2大会連続の決勝進出を果たしたスペイン代表は、ミケル・メリーノとロドリゴに代えて、ファビアン・ルイスとマルコ・アセンシオをスタメンで起用してきた。

 落ち着いた入りを見せた立ち上がり、先にゴールへと迫ったのはスペインだった。9分、高い位置でボールを奪ったガビがボックス手前からシュートを放つも、ボールはわずかに枠の左へ。対するクロアチアも素早いトランジションから24分、右サイドでボールを持ったアンドレイ・クラマリッチがゴール前に鋭いクロスを送るが、マリオ・パシャリッチにはわずかに合わない。

 その後も互いにサイド攻撃からフィニッシュに持ち込む場面はあったが、得点には至らないまま後半へ。その後半も、それぞれサイド攻撃からゴールを狙うものの、ヨシップ・ユラノヴィッチのシュートは精度を欠き、アセンシオのヘディングシュートは枠を超えた。一進一退の攻防が続く中で両チームとも選手を入れ替えて打開を図ると、スペインが徐々にゴールへと迫る場面を増やしていく。

 そして84分、この試合最大の決定機がスペインに訪れる。左サイドからカットインしたジョルディ・アルバがボックス左でフリーとなった途中出場のミケル・メリーノへパスを送り、メリーノはボックス中央へボールを折り返す。これを同じく途中出場のアンス・ファティが収め、ワントラップから左足でゴール右を狙ったが、カバーに入っていたイヴァン・ペリシッチにゴール手前でクリアされた。

 延長戦は引き続きスペインが攻勢に出たものの、クロアチア守備陣の粘り強い守備を打開しれず、勝敗の行方はPK戦の結果に委ねられることに。そのPK戦では、クロアチア4人目・ロヴロ・マイェルのシュートをスペインのGKウナイ・シモンがストップするも、スペイン5人目のアイメリク・ラポルテのシュートがクロスバーを直撃。しかし、迎えた6人目でGKウナイ・シモンが再びショットストップを見せると、ダニエル・カルバハルが冷静にシュートを沈め、スペインがUNL初優勝を飾った。

【スコア】
クロアチア代表 0-0(PK:4-5) スペイン代表

【得点者】
なし

▼クロアチア代表
GK:リヴァコヴィッチ
DF:ユラノヴィッチ(112分 スタニシッチ)、シュタロ、エルリッチ、ペリシッチ
MF:モドリッチ、ブロゾヴィッチ、コヴァチッチ
FW:パシャリッチ(61分 ペトコヴィッチ)、クラマリッチ(90+1分 マイェル)、イヴァヌシェツ(78分 ヴラシッチ)

▼スペイン代表
GK:ウナイ・シモン
DF:ヘスス・ナバス(97分 カルバハル)、ル・ノルマン(78分 ナチョ)、ラポルテ、ジョルディ・アルバ
MF:ロドリ、ファビアン・ルイス(78分 メリーノ);アセンシオ、ガビ(87分 オルモ)、ピノ(66分 ファティ)
FW:モラタ(66分 ホセル)

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