渋野日向子は自己ワースト102位で予選落ち「生きていたらこういうこともある」

＜ブリヂストンレディス　3日目◇20日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース（愛知県）◇6573ヤード・パー71＞

第2ラウンドの9番からプレーを再開した渋野日向子は10ホールで2つスコアを落とし、「74」でホールアウト。トータル8オーバーの102位タイで予選落ちした。今大会は2年連続の予選落ち。順位としては国内ツアーでの自己ワーストとなった。それでも、ラウンド後は1時間近くかけて、200人以上のファンにサインをして会場を後にした。
再開時点で渋野のスコアは6オーバー。スコアを伸ばさなければいけない状況だったが、12、13番で連続ボギーを叩く苦しい展開となった。見せ場が訪れたのは16番パー5。2打目を大きく左に曲げたものの、斜面からの3打目を54度のウェッジで2メートルにつけて、第2ラウンド唯一のバーディを奪った。「ラッキーキックで寄った感じでした。あそこに2打目を打っている時点でおかしいですよね」と内容的には満足できるものではなかったが、ギャラリーを大いに沸かせた。

予選通過が絶望的になるなか、「最後まで攻める気持ちを忘れずにやったら、3パットしてしまいました」。最終18番パー4は5メートルのバーディチャンスから2メートルオーバー。返しも決まらずのボギーフィニッシュだった。「ショットが曲がり散らかして、チャンスにはつかないし、グリーン上の読みも合わなくて、すべてにおいてダメでした。生きていたらこういうこともあります」と2日間のプレーを総括した。

午前6時45分のプレー再開に向け、自身も3時30分に起きたが「ギャラリーの皆さんは何時起きだったんだろう？」。特に最終ホールのグリーン周りは、最終日最終組のようにギャラリーで埋め尽くされた。「土日はギャラリーさんの数も違う。そのなかでプレーしたいと思っていたので土曜日に回れてラッキーでした。（前日の）雨に感謝しようかな」。最後は人数制限なしの即席サイン会でファンへの感謝の気持ちを表現した。

次戦はホステスプロとして臨む6月8日開幕の「宮里藍 サントリーレディス」。サントリーと所属契約を結んでからは初めての出場となる。「頑張らんといけんですね。ホステスの重圧はありますけど、それを考えられないぐらい、今は自分のゴルフがボロボロなんでこの2週間、治療もしつつ、練習もしないといけないでしょう」。痛めている左手の状態と相談しながら、しっかりと調整を進めていく。（文・田中宏治）