相馬勇紀がポルトガル移籍後2点目も…スポルティングが撃ち合いを制す、守田英正は3点目を演出

 プリメイラ・リーガ第27節が9日に行われ、カーザ・ピアとスポルティングが対戦した。

 前節のヴィゼラ戦を1-3で落としたカーザ・ピアが、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争っているスポルティングをホームに迎える一戦。スポルティングは直近の第25節延期分ジル・ヴィセンテ戦をスコアレスドローで終えたものの、それまではリーグ5連勝を飾っていた。カーザ・ピアの相馬勇紀はスタメンに入り、邦本宜裕はベンチからのスタートに。スポルティングの守田英正もベンチで出番を待つ。

 試合は開始早々に動く。キックオフ直後のプレーでパスをカットしたペドロ・ゴンサウヴェスが味方とのダイレクトでのパス交換からボールを持ち運ぶ。パス受けたフランシスコ・トリンコンがファーストタッチでペナルティエリア内に侵入し、右足でフィニッシュを沈めた。試合開始から18秒でスポルティングが均衡を破っている。

 だが、カーザ・ピアも即座に反撃へ。右サイド高い位置でプレスをかけた相馬がミスを誘うと、カーザ・ピアがボールを奪い返し、中央へクロスボールが送られる。ディオゴ・ピントの頭での折り返しからラファエル・マルティンスが反転シュートを沈め、カーザ・ピアが試合を振り出しに戻した。

 39分にはスポルティングがゴールに迫る。敵陣中央でクリアボールを拾ったリカルド・エスガイオが右へ繋ぐと、パスを受けたマーカス・エドワーズが巧みなターンからボールをキープ。追い越す動きを見せたエスガイオにヒールキックでボールを渡すと、時間を作って中央のスペースへ送る。最後はトリンコンが左足フィニッシュでゴールネットを揺らし、スポルティングが勝ち越しゴールを挙げた。

 このまま前半は終了するかに思われたが、ホームチームがこのまま黙ってはいない。前半アディショナルタイム、左からのクロスが弾き返されたボールにD・ピントが反応。ダイレクトで放ったボレーシュートはGKアントニオ・アダンに防がれたが、こぼれ球を狙っていた相馬が左足で押し込む。相馬のポルトガル移籍後2ゴール目でホームチームが再びスコアをイーブンとし、ハーフタイムに突入した。

 後半に入るとスポルティングは守田を投入。するとその守田が早速仕事を果たす。ピッチ中央付近でトリンコンからの落としを受けて前を向くと、時間をかけずに縦に繋ぐ。パスを受けたP・ゴンサウヴェスはペナルティエリア左から右足でゴールネットを揺らし、スポルティングがこの日3度目のリードを奪った。

 対するカーザ・ピアは62分、左サイド深い位置でクイックリスタートのボールを受けたR・マルティンスがマイナスへ繋ぐと、相手に当たってやや弱まったボールにレアンドロ・レロが反応。ダイレクトでクロスボールを送ると、中央で待っていたフェリペ・カルドーゾが収め、右足でゴールに叩き込む。またもカーザ・ピアが同点に追い付いている。直後のプレーでF・カルドーゾは2枚目のイエローカードで退場処分に。カーザ・ピアは1人少ない状況で逆転を目指すこととなった。

 リードしては追い付かれという展開が続いたスポルティングは85分、左サイド高い位置でロシーニャからのパスを受けたP・ゴンサウヴェスが縦突破から左足でクロスボールを供給する。このボールはニアサイドの潰れたところを超え、中央で待っていたトリンコンが蹴り込み、ハットトリックを達成。スポルティングが終盤に勝ち越しに成功した。

 試合はこのままタイムアップ。撃ち合いを制したスポルティングがリーグ戦2試合ぶりの白星を掴み、勝ち点「3」を積み上げた。一方のカーザ・ピアは何度も同点弾を決めながらも最後は勝ち越され、リーグ2連敗。相馬は71分までプレーし、邦本は81分からピッチに立った。

 次節、カーザ・ピアは16日に敵地でリオ・アヴェと対戦する。一方、スポルティングは13日にヨーロッパリーグ(EL)・準々決勝ファーストレグのユヴェントス戦が予定されている。次節のリーグ戦は16日に行われ、ホームにアロウカを迎える。

【スコア】
カーザ・ピア 3-4 スポルティング

【得点者】
0-1 1分 フランシスコ・トリンコン(スポルティング)
1-1 7分 ラファエル・マルティンス(カーザ・ピア)
1-2 39分 フランシスコ・トリンコン(スポルティング)
2-2 45+2分 相馬勇紀(カーザ・ピア)
2-3 48分 ペドロ・ゴンサウヴェス(スポルティング)
3-3 62分 フェリペ・カルドーゾ(カーザ・ピア)
3-4 85分 フランシスコ・トリンコン(スポルティング)

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