
<マスターズ 事前情報◇5日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7545ヤード・パー72>
「マスターズ」の開幕を2日後に控えた火曜日の夜、マスターズを制した歴代チャンピオン33名がオーガスタ・ナショナルGCのクラブハウスにそろい。ディフェンディングチャンピオンのスコッティ・シェフラー(米国)が選んだ地元テキサスのリブアイステーキに舌鼓を打った。
マスターズ5勝のタイガー・ウッズ(米国)、2021年大会を制した松山英樹らは皆グリーンジャケットに身を包み晴れやかな笑顔。現在は「LIVゴルフ」でプレーするフィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソン、バッバ・ワトソン、パトリック・リード(いずれも米国)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、チャール・シュワーツェル(南アフリカ)もテーブルについた。
「誰も“LIV”という言葉を発しなかった」と1979年覇者のファジー・ゼラー(米国)が翌日に話した。さらにミケルソンはテーブルの端のほうに座って一人でいた。まったく言葉を発しなかった」と無言だったことを伝えた。
73年覇者のトミー・アーロン(米国)は「私はフレディ(フレッド・カプルス)の隣の席。フレディとレイ・フロイド(米国)は最終組からチャンピオンになったのは何人か?とずっと数えていた」という。
05年以来、司会を務めているのはベン・クレンショー(米国)で、ベン・ホーガンの手紙を紹介した。
「きょう、1954年のマスターズ・トーナメントの招待を受け取った。とても親しい面々に会えることがすごくうれしい。1938年に初めて招待状を受け取った日のことを思い出した。その前年、私はこの素晴らしい大会の出場資格を得ることを願い、祈ったことを覚えている」とホーガンはしたためていた。
集まったチャンピオンのマスターズへの思いが一致することを願ったのだろう。
フレッド・リドリー会長は「このすばらしい集まりに加わることにとても感謝している」と述べ、“LIV”の文字は封印された。
ミケルソンは最後まで無言、「あんなにしずかなフィルは見たことがない」とアーロンを驚かせた。ミケルソンは昨年は大会を欠場、チャンピオンズ・ディナーにも姿をみせなかった。