
<ヤマハレディースオープン葛城 2日目◇31日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6480ヤード・パー72>
昨季年間女王の山下美夢有が、「経験ないです」という“おはようショット・イン・イーグル”を奪った。その後も「ショット自体は悪くなかったけど、パターとアプローチがまだまだな」というなか3つのバーディ(1ボギー)を奪い、首位と5打差のトータル5アンダー・8位タイに浮上した。
いきなりの衝撃シーンは、1番パー4の2打目。残り154ヤードから7番アイアンで放ったショットは、ピン手前からコロコロと転がり、最後にスライスしてそのままカップインした。グリーンに向かい歩き始めていた山下だが、直接決まったことに気づくと口元が緩む。そしてキャディとハイタッチし、よろこびを分かち合った。
「私は出だしでバーンといく感じがない」とスロースターターを自認するが、この2日目に関しては最高のロケットスタートを切った。ただそれで気を緩めることなく、その後もしっかりとバーディを積み上げるのはさすがだ。「自分としてはコツコツ出すイメージ。徐々に上げていきたい」。残り2日での逆転も見据えている。
2021年の大会では、初日から3日間首位に立っていたものの、最終日に稲見萌寧に逆転を許し初優勝を逃した。しかし、そこから6勝を挙げ、さらには女王も戴冠。ツアーを代表する選手のひとりに成長した。今季はここまで未勝利だが、この日打ち上げたド派手なイーグルでお目覚めとなるか?