札幌ど真ん中から高速直結! 国道5号「創成川通」まるごとトンネルぶち抜き計画 見えてきた全貌

都心の渋滞一気にオサラバ?

創成川通の下にトンネル 4.8km!

 国土交通省北海道開発局 札幌開発建設部は2023年2月8日、「一般国道5号創成川通 土・水処理対策検討会」を開催。有識者を交え同路線の施工上の課題を話し合いました。

 このプロジェクトは、札幌の都心部を南北に流れる創成川に沿う「創成川通」の下に、自動車専用のトンネルを構築するもの。札幌駅付近から北へ、札樽道を超えた部分まで4.8kmのトンネルを構築するとともに、途中から札樽道の札幌北ICへ高架橋でダイレクトに接続します。 新幹線の札幌延伸を見据え、高速道路のアクセス性を高めるとともに、市街地の渋滞などの課題を一気に解消する事業として2021年度に事業化されました。なお、創成川通にはすでにアンダーパスが2か所構築されており、それと接続する形で、トンネルの南側は地下鉄の豊水すすきの駅付近が端になる見込みです。 検討会では事業区間の土質や、トンネル掘削にともなう建設残土の処理などが話し合われました。開削トンネル部の全体掘削土量は最大約130万立法メートルを想定。トンネル構築後は埋め戻しを実施するといいます。 トンネルの構築で主要渋滞箇所や信号交差点がゼロとなることにより、札幌都心部から高速道路までの所要時間は、冬季で8分~44分のところ、整備後は8分~14分になる見込みだそうです。地下トンネル整備にあわせて札幌市と連携し、地上部には川沿いの公園整備や植栽緑化を進めるほか、歩道の拡幅、無電柱化も進めるそうです。

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