
12日(木)、公益財団法人日本ゴルフ協会 オリンピック・ゴルフ競技対策本部は2023年度のJOC認定オリンピック(ゴルフ競技)「強化指定選手」を発表した。21年の「東京五輪」でメダル争いを演じた松山英樹は、選考基準を満たしていたものの選出されなかった。
選考基準は、男子は2022年の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」終了時点(12月5日)の男子世界ランキングで日本国籍を有し申請があった上位8名。女子も最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」終了時点(11月28日)の女子世界ランキングで日本国籍を有し申請のあった上位8名までとなっている。
強化指定選手になると、医学的サポートが提供されるなど積極的な支援が受けられる。さらに、宮崎フェニックス・シーガイア・リゾートのコースラウンド、トレーニング施設などが年間を通して自由に利用可能で、航空運賃、宿泊費、プレー費なども国からの選手強化費によって充当される。
男子の世界ランキングで日本勢トップを走る松山英樹は、選考基準を満たしていたが、申請を行わなかった。その理由について日本ゴルフ協会は、「松山選手は米国を拠点にPGAツアーに出場している。この強化選手の認定では、国内施設利用のサポートが主になるが、それを十分に受けづらいとのことでした。それならば、自分のかわりに、日本の有望な選手に使ってほしいという申し入れがあった」と明かした。
「東京五輪」で銀メダルを獲得した稲見萌寧ら16名が選出。女子ではメジャー大会を含む2勝を挙げた川崎春花が、男子では米下部ツアーへの出場を決めている大西魁斗、桂川有人らが新たに選ばれた。認定期間は2023年1月1日〜同12月31日まで。
今回決定したのは以下の16名
※()内は2022年最終戦終了時の世界ランキング、☆は新規
【男子 8名】
比嘉一貴(73位)、星野陸也(109位)、稲森佑貴(120位)、☆桂川有人(121位)、今平周吾(128位)、☆大槻智春(140位)、☆大西魁斗(144位)、金谷拓実(152位)
【女子 8名】
畑岡奈紗(10位)、古江彩佳(22位)、山下美夢有(23位)、西郷真央(29位)、稲見萌寧(32位)、笹生優花(33位)、☆川崎春花(41位)、西村優菜(44位)