第236話 コロナ禍の2021年 広告もインターネット優位加速へ

株の神様の声が聞こえるというTさんは、定期的にその教えを受けています。今日は、Tさんと神様は、新年を迎えた神社の境内を散歩しながら投資談義を行っています。


T:神様、新年あけましておめでとうございます。

神様:おめでとうございます。Tさんはどんなお正月を過ごしましたか?

T:新型コロナウイルスの感染拡大を心配しながら、すっかり巣ごもり正月となりました。実家にも帰省できず、オンラインで「リモート帰省」です。画面ごしの会話もすっかり慣れました。

神様:リモート帰省、いいじゃないですか。スマートフォンも全世代で持たれていますし、もうインターネットに年齢は関係ありませんね。コロナ禍の影響も大いにありますが、昨今はオンラインサービスが数多く利用されるようになりました。買い物も、実店舗ではなくeコマースを利用するケースが多くなりました。そうすると例えば、広告業界では何が起こるでしょうか?

T:もちろん、インターネット広告が増えますよね。

神様:その通りです。オンラインが多く活用される状況下において、インターネット広告の優位性が高まっています

T:YouTubeに動画を投稿して収益を稼ぐYouTuberも、動画広告を収益源としています。動画の再生数やチャンネル登録数が多ければ多いほど、稼げる金額も高くなるということですよね。こういった誰もが参加できる多様な媒体はインターネットの大きな特徴であると思います。

神様:そうですね。YouTubeやSNSなど、誰もが参加できる「プラットフォーム型」のサービスはインターネットの双方向性を活用した良さです。さて近年、広告市場の成長を牽引してきたのは、インターネット広告です。2019年のインターネット広告費は、前年比19.7%増の2兆1048億円でした。これは、地上波テレビ広告費1兆7345億円を超える規模です。また、広告全体に占める割合も、2019年では約30%と、年々増加傾向にあります。その中で2020年のコロナ禍が起こりましたが、広告業界にとっても大きな打撃でした。

T:企業の業績への打撃により出稿できなくなった状況もあるでしょうが、緊急事態宣言下では、人手が減った街中や電車の中などの広告が減った印象がありました。

神様:媒体別広告業の売上高推移を見ても、広告売上全体が大きく落ち込んだことがわかります。一方でインターネット広告は、主要4媒体広告と比較して落ち込みが少なく、回復も早い傾向が見られました。

T:社会全体のデジタルシフトによってインターネットの優位性は高まりましたから、むしろ需要が増えたところもあるでしょうね。今後はさらにインターネット広告売上は伸びていくのだろうと思います。

神様:インターネット広告の特徴は、広告効果がわかりやすく、多様な媒体に、年齢層や性別、趣味趣向などのターゲットを絞って出稿できるところにあると思います。また、金額もマスメディアに比べて少額で出稿しやすいところも特徴です。今後はコロナ禍で余儀なくされた外出自粛などの経験が生かされ、イベント、店頭販促などリアル接点への投資から、ネット・デジタルへの投資が加速すると予測されています。デジタルシフトがさらに進むことで、広告全体におけるインターネット広告の存在感はより高まるでしょう。

T:5Gを始めとする新たなインターネットサービスの登場で、新しい広告手法にも期待したいですね。今年も一年無事に、良い投資活動ができますように。神様、今年もよろしくお願いいたします!

(この項終わり。次回1/20掲載予定)

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