第210話 人手不足解消へ求められるITサービスとは?

株の神様の声が聞こえるというTさんは、定期的にその教えを受けています。今日は、Tさんと神様は下町の茶屋で冷茶を飲みながら投資談義をしています。


T:新型コロナウイルスの感染は下火になりつつあるようですが、最近は暑い日が続いていますね。こうも暑いと家にいたくなります。

神様:今夏は猛暑のようですね。ここから先は経済もより一層熱くなってほしいですね。

T:ところで、2019年の出生率が公表されましたが、1.36と4年連続の低下となりました。2019年に生まれた子どもの数も過去最低です。少子高齢化の流れには歯止めがききませんね。

神様:総務省が公表した2019年10月時点の日本の総人口は1億2614万人。9年連続のマイナスで減少幅は過去最大となりました。国による政策の効果も現状では焼け石に水、という状況でしょうか。

T:前回、IT人材不足についての話

(第209話 スーパーシティ法案成立 日本のIT人材不足の行方)

でも触れましたが、やはりこういった日本の課題に対するIT活用が切実に求められますね。

神様:私たちは今、企業によるデジタルへの投資に注目していますが、労働人口という点でも、それは切実な問題であると言えます。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2053年に日本の総人口は1億人を割り込み、15歳以上65歳未満に該当する生産年齢人口の比率は51.6%まで落ちるとされています。一方、企業では高い水準の人手不足感が続いています。

T:現在はコロナ禍の影響により経済が停滞していますし、非正規社員などの雇用の危機が大きくクローズアップされていますが。

神様:しかし、今後は経済が回復すれば人手不足感がさらに目立つようになるでしょう。雇用人員の獲得はなかなか容易ではないと予測されます。結局企業にとっては人手不足の解消が現在の、そして今後の課題でもあります。

T:以前、家族でIT系のBPOサービスについて話しましたが

(第177話 人手不足・働き方改革…日本の企業に求められる変化)

BPOサービスの活用も一つの選択肢ですね。

神様:もちろん、外部に委託できる業務については、アウトソーシングを活用することになると思います。それだけでなく、企業の本質的な仕事に対してもデジタル化は進みます。また、労働生産性を上げるために、人員不足を補うだけでなくコスト削減につながるシステムの導入を選択することも予想されます。

T:AIやIoT、そしてデータの活用が叫ばれていますが、それらが各企業の生産性向上に生かされるためには、ITサービス提供側はコスト面でもシビアな要求に応えていく必要がある、ということですね。

神様:そうです。例えば、翻訳ソフトでは精度の高いものが登場していますし、手書きの文字を文字データに変換するソフトなど、AIが活躍する支援ソフトの活用はすでに進んでいます。その他、商品情報の管理や製品マニュアルなどの文書の作成の管理など、新しい技術の活用で生産性を向上させるサービスも登場しています。

T:いよいよ、そういったサービスが世の中にどんどん登場して活用される時代になるのですね。

(この項終わり。次回7/1掲載予定)

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