第205話 世界で加速するICT化 企業のデジタル投資に注目

株の神様の声が聞こえるというTさんは、定期的にその教えを受けています。今日も、Tさんは神様とインターネット会議システムを使って投資談義をしています。


T:毎日、日本国内での新型コロナウイルス感染者数が報道されていますね。早く外出自粛等の効果が出て、収束へ向かってほしいところです。

神様:世界中の人々が、日常生活や仕事に大きな変化を余儀なくされました。私たちの身近なところでどのような変化があったのかを確認しましたが、覚えていますか?

T:「巣ごもり消費」が注目されている
(第203話 新型コロナウイルス拡大 注目される「巣ごもり消費」)、という話でしたね。

神様:今日はこの変化について、別の視点から考えてみたいと思います。次の言葉の前には共通する言葉が入りますが、それは何でしょうか?――「会議」「授業」「ショッピング」「飲み会」「帰省」。

T:わかりました。「オンライン」ですね。

神様:その通り!正解です。日常生活の中でこれだけのことが急速にオンライン化したことは驚くべきことですね。しかし、この変化は突然現れたわけではありません。米国のCiscoによると、世界のデータトラヒック量は2018年から2021年にかけて2倍に増加し、2021年には1か月あたり319エクサバイトに達すると予測されています。

T:「エクサバイト」は、量の小さい順にキロバイト、メガバイト、ギガバイト、テラバイト、そしてペタバイトに続く単位ですね。2014年から見ると、まさに指数関数的な伸びです。

神様:現在、 様々な分野でICT化が加速しています。教育、建設、医療、農業、物流、災害対策など、生活に密着した幅広い分野でICTを駆使して作業効率を高めることで、利便性や安全性を向上させる取り組みが広がっています。

T:教育分野では、学校で生徒に1人1台のパソコンを整備すること(第184話 学校パソコン「1人1台」時代へ 地域差解消の鍵は?)、また、企業では働き方改革としてのアウトソーシングの活用(第177話 人手不足・働き方改革…日本の企業に求められる変化)、災害対策では豪雨等の災害時における情報発信(第195話 命を守る行動を!予想を超える豪雨災害への対策)など、これまでも様々な分野でICT化が鍵となっていることを見てきました。

神様:日銀が4月1日に発表した3月の全国企業短期経済観測調査によれば、米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの影響が懸念される中でも、企業のデジタル投資は堅調に推移しているようです。

T:昨年から今年の初めにかけては、Windows7のサポート切れによるバージョンアップ需要も進みましたし、ICT化関連企業の業績が好調であることが伺えます。

神様:今後はさらに、在宅勤務や遠隔医療、教育現場のeラーニングなども含めてより幅広い分野に活用が広がっていくことが期待できると思います。

T:私としては、ICT活用において発生する膨大なデータをどのように活用できるかにも興味があります。新型コロナウイルスの感染対策だけでなく、位置情報や検索履歴等のデータは様々な社会的な課題解決に役に立つものです。新しいサービスも生まれるでしょうね。

神様:おっしゃる通りです。ICTサービスを利用することで発生する様々なデータをどのように活用していくのか。個人情報の問題も懸念されますが、今後注目すべきことだと思います。

(この項終わり。次回5/27掲載予定)

提供:いちよし証券
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