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外出自粛生活が続くと…
新型コロナウイルス感染症が流行し、毎日新たな感染者が増えています。糖尿病や心疾患など基礎疾患をお持ちの方や喫煙者は、感染が重症化しやすいので注意しましょう。
感染予防のためには、手洗い・うがいを励行し、免疫力を維持するための生活を心がけていきましょう。しかし、地域の健康体操なども休みとなり、先の見えない自粛生活を続けていると 一日中テレビばかりを見ていて、動かないこと(生活不活発)により、身体や頭の働きが低下してしまうことを招く恐れがあります。外出自粛ムードの中、感染を恐れるあまり家に閉じこもり、シニア世代の皆さん、生活リズムが崩れていませんか?
心身の衰え=「フレイル」に注意
心身の衰え(フレイル)が進むと、体の回復力や抵抗力が低下し、疲れやすさが改善しにくくなります。
シニアの場合、1週間寝たきりで過ごすと筋肉量が10~15%落ちるというデータがあり、関節も固まってしまいます。新型コロナウイルスの感染予防は大切ですが、外出を控えるなどして運動量が減り過ぎると、かえって健康を害する恐れがあるだけでなく、介護の必要な状態に一気に進むこともあり、注意が必要です。フレイルを防ぎ、抵抗力を下げないよう、「運動」「食事」「会話」を意識して生活してみませんか。
まずは、動かずに座ったり、寝転んだりしている時間を減らすよう心がけましょう。テレビのコマーシャル中に足踏みをしてみるのはいかがでしょう。また、ストレッチやラジオ体操、散歩なども簡単に行えて、気分転換でき、おすすめです。ただし、人混みは避けて実施することも忘れてはいけません。
そして、朝、昼、晩の3食、バランスの良い食事をとることも大切です。主食・主菜・副菜をそろえると比較的バランスよく栄養を取ることができます。特にたんぱく質が不足すると、筋肉を作る力も低下し、筋肉量が減少してしまいます。それだけでなく、記憶力や思考力にもたんぱく質は関係しているので不足させないよう、上手にとるようにしましょう。
最後は、こうした非常事態のときこそ、家族や近所の人との交流を大切にしたいですね。外出しにくい今だからこそ、近くにいる友人や家族と電話などを利用した交流をしてみてはいかがでしょうか。孤独感はトラブルや不安を大きくしていく原因になりやすいため、皆さんで声を掛け合って、今を乗り越えていきましょう。
【執筆者プロフィール】
国府田 正枝(こうだ まさえ)
松戸市在住。病院や高齢者施設、地域包括支援センターなどで医療的専門知識や経験を積むだけでなく、介護・福祉の現場での幅広い経験をもち、各々の立場から問題解決の糸口を見つけることを得意とする。
自らの闘病体験を機に、「病気はなってからではなく、ならない方がいい」を実感し、「元気なうちから健康なからだつくり」のために活動中。
高齢化社会のこの時代を、自分らしくより良い生活を目指すために「予防医学」「地域共生」をテーマに持ち、コミュニティナースとして活動することを決心。
アロマのある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り、健康寿命を延ばすことを目指す。令和元年8月まちなす・Laboを立ち上げ、出張型「まちなか保健室」を企画・実施。
現在、会社と従業員の健康のための支援事業を準備中。
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